愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2010年3月10日水曜日

ミルコトはツヅク


先月、ミルコトカラハジマルの展覧会が終わりました。
毎週ワークショップ等のイベントがあり、会期はあっという間に過ぎてしましました。
そして、先週、最後のお仕事、出品作家などの借用先への作品返却の旅が始まりました。

3月2日(火)
県内の画廊、個人宅への作品返却後、松山市在住の三野計さん宅にうかがいました。
アトリエでは、次の展覧会に向けて新たな作品制作に取り組んでいました。

3月6日(土)
私にとって初めてのトラック同乗での長旅。
普段ならまだ布団の中である時間帯に出発、おまけに生憎の雨。
まずは、大阪にアトリエを持つ山本修司さん宅へ。
今回の展覧会でつながった作家や美術館のネットワークを生かして、何か新たな展開につなげたいと語っていました。

3月7日(日)
午前、横浜美術館で近藤英樹さんと再会。
近藤さんの公開制作で使用した石版石などを美術館に返却し、近藤さんの作品も美術館にて引き渡しました。
「また、愛媛県美術館で展覧会を開催してもらえるよう、有名な作家になるようがんばります。」と意気込みを語ってくれました。

午後、東京都内の村上保さん宅へ。
愛犬小六を連れてお出迎え。
降り続ける雨の中、シートをかぶせて作品を自宅へと運び入れました。
今回、愛媛で彫刻の作品での展覧会ができたことを喜んでいました。

3月8日(月)                                 真鍋さんの宝物 ↓
都内、埼玉の画廊への返却を済ませた後、茨城の真鍋武さん宅へ向かいました。
幼稚園を改造しての自宅兼アトリエに作品を返却。
少し休憩をということで、お茶をいただきながら、植物収集の始まりとなった収集物を見せてくれました。整理棚の引き出しには各地で拾い集めた、石や砂、レンガのかけらなどが宝物のように並べてありました。ほかにも鉄のオブジェなど真鍋さんの創作の原点がうかがえるものを拝見しました。
今回の展覧会を含め、愛媛での展覧会はほかの場所とは違う安堵感があり、その安堵感をうまく利用した展覧会を愛媛ではやっていきたいと語っていました。
                                      
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ミルコトカラハジマルは終わりましたが、それぞれの作家もすでに次なる制作、活動に向けて動き始めているようです。
美術館としても今後のみなさんの活躍を期待し、応援していきたいと思っています。

2010年3月7日日曜日

昔とった杵柄?

本日、「みづゑのきらめき」展関連イベントとして、展覧会の根幹となっている多くの大下藤次郎作品をお貸しくださった島根県立石見美術館の川西由里学芸員を講師に記念講演会を開催しました。
演題は「明治のマルチタレント 大下藤次郎」。極めてマジメで端正な水彩画家というイメージが強い大下ですが、その実、素顔はとっても多彩でユーモアがあって、お茶目。
そんな側面を、川西さんは「マルチタレント」と名付け、数々のエピソードを紹介してくださり、魅力ある画家像が浮かび上がってくるお話でした。

今後の会期中、13日と20日には、フロアレクチャーが予定されていますが、13日はtake4が担当します(20日は再びboxyさんです)。
日本画担当のtake4ですが、何を隠そう(隠してないけど)、学生時代のある一時期、大下含め明治の水彩画について、勉強しなければならないことがありまして、そんな訳で大下は個人的にもつながりの深い(?)存在です。
まさか、こんな風に、大下と再会することになるなんて・・・昔とった杵柄?これも何かの縁でしょうか。
なので、今日のお話を聞きつつ、自分のレクチャーの予習もひっそりと。

うーん、確かにマルチだ。
異様なメモ魔だったり、旅先からわが子に宛てた絵はがきの文面にみられるお茶目な素顔が、個人的にはツボ。
それを踏まえると、美しい風景画が、ますます深く、そして面白く見えてくるから不思議です。

2010年3月2日火曜日

春の雨

 このところ暖かくなってきたものの、雨が多いですね。
 「みづゑのきらめき」展もそろそろ会期半ばとなります。来場者にはじっくりと作品を見てくださる方が多く、嬉しい限りです。1階のミュージアムショップでは本展にあわせて大下藤次郎、中川八郎作品の絵葉書や、大下に関する貴重な研究書も扱っていますので、ぜひ展覧会の後にのぞいていただきたいものです。
 雨の降る日、水彩画をとおして明治時代の古き良き日本に思いをはせるのもまた一興ではないでしょうか。

2010年2月20日土曜日

きらめいて

本日から、2階常設展示室1・2にて「みづゑのきらめき 中川八郎、大下藤次郎と近代日本の水彩画」がスタートしました!3月22日(月・祝)まで開催します。
わが国における「水彩画の父」と言われる大下藤次郎(1870-1911)と、同じく水彩画草創期の代表的存在である本県出身の中川八郎(1877-1922)。この2人を中心にして、明治後期から大正期にかけてのいわゆる水彩画全盛期の作品をご覧いただくものです。

展覧会では、大下藤次郎のすぐれたコレクションで知られる島根県立石見美術館のご協力により、石見美術館所蔵の大下作品約80点に、当館所蔵の中川ほか、吉田博、丸山晩霞ら水彩画史を彩った作家たちの作品を加えた100点あまりを紹介しています。
みずみずしい感性と卓越したテクニックを堪能していただけると思います。春の訪れを告げる芽吹きのような清らかな作品ばかりです。開催中の「ミルコトカラハジマル」(2月28日まで)と合わせて、こちらも入場無料です!!

初日から関連イベントもスタート。今日は担当のboxyさんによるフロアレクチャーを開催しました。初日にも関わらず、ご覧の通り大盛況!フロアレクチャーは、この後3月13日、20日にも行います(各14:00~)。
さらに、3月7日(日)14:00~は、島根県立石見美術館の川西由里学芸員による記念講演会「明治のマルチタレント 大下藤次郎」も開催します(会場:研修室、聴講無料、申込は学芸係(089-932-0010)まで)。


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