愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2008年6月29日日曜日

《亀と魚のある静物》

 本日は、午前11時から企画展示室において恒例の、対話型鑑賞プログラム「ナポレオン展!トーク」の第4回目が行われました。本トークもいよいよ来週には千秋楽を迎えます・・・(涙)。
 本日の作品は、ジュゼッペ・レッコ(帰属※)の《亀と魚のある静物》で、作品ガイドボランティア2期生のnさんがトーカーを務められました。nさんは普段からとてもフットワークが軽く、この対話型鑑賞法に関する研究会(県外で多数開催)にも、さっ!と赴いたりと大変アグレッシヴな方です。
 しかし、実は私yukinko、今日のnさんのトークについては、これまた大変心配しておりました・・・。と、いうのも、このnさんの担当された作品(ひっくり返った面白いポーズをとっている亀が描かれた、本当に面白い静物画です)は、関係資料が少なく、そのことが大きな不安となって練習段階からnさんを大いに困らせていたのです。
 直接的な資料がない場合でも、描かれているモノやコト、あるいはタイトル等からいろいろ調べていくと、面白いことが解ったり、拡がったりしてくるのですが、nさん、こういう(資料の少ない)作品に当たったのは全く初めて。当初は本当に「不安の渦~!!」の中に巻き込まれておられました。そのような訳で、私もボランティア仲間の方々も「大丈夫かな~」と少々心配していたのです。が!それは杞憂に終わりました。
 資料(情報)があまりなかったことが返って幸いしたらしく、nさん、作品そのものを良く観察すること、また、対話型鑑賞プログラムで一番大事なこと・・・“鑑賞者の話を「聴く」”ということにとても集中されていました。ですので、本番は肩の力も抜けて、とてもリラックスした雰囲気の中でトークが進められていきました。このことはトークの後の反省会でも、ご自身が一番よく自覚しておられ、「今日はお客さん(鑑賞者の方)からいろんな事を学ばせてもらえて、うれしかった!楽しかった!」とお話されていました。 そして、うれしそうに今日のトークのためにと、同じ「亀」のデザインが施された首もとの素敵なスカーフを見せていただきました。
 今後の課題としては、もう少し声のボリュームを5倍ぐらいに上げること、作品を指す時の手の構え方等が指摘されましたが、全体としては今日が初めて!と思えないくらい良い雰囲気だったと思います。 ともあれ、応援に駆けつけたガイドスタッフ仲間も私も、ほっと安堵した今日のトークでした(笑)。
 以前もお話しましたが、このトークは毎回反省点を積み重ね、じょじょに精度が上がっていきます。nさんの今後の活躍におおいに期待したいと思います。
 がんばれ!nさん!!

※「帰属」・・・研究の結果、その作家の作品であると考えられているもの



 

2008年6月28日土曜日

たのしい!たいへん!八犬伝!!

 「yukinkoさん、これ見て~こうしないと大変なんです~」 と、自分で作られた八犬伝の主要登場人物(整理)リストを見せてくれたのは作品ガイドボランティア1期生のyさん。いつもとても熱心な方です。
 本日は午前10:00から八犬伝展展示プログラム「たんけん!はっけん!八犬伝!!」第2弾目のレクチャーがありました。先月のレクチャーでは全員で共有しておくべきプログラムの目的や、全体概要についての説明が主だったのですが、今日は八犬伝展主担当take4さんのもと、展覧会の中身や作品の詳細について、かなり濃ゆ~いレクチャーがありました。
 以前にもお話ししましたが、八犬伝のお話はとてもややこしく、おまけに作者曲亭馬琴によってあっちこっちに伏線が張り巡らされているのでその全貌を理解するのは本当に大変です。・・・そんなわけで今日はみなさん、講師take4さんの一言一句、聞きもらすまじ!と真剣そのもの。あまりの真剣さに途中、ところどころ試みたtake4さんと私yukinkoの殆ど捨て身の自虐ネタも不発に終わってしまいました・・・(汗&涙)。
 さて、展覧会オープンまで残すところあと一ヶ月・・・いえ!まだ一ヶ月あります!!。
 この一ヶ月の間に更に八犬伝ワールドにどっぷりとつかり(楽しみ)、プログラム実践に向けてがんばろうと思います。ではっ!


亀を拾いました。

 美術館前で今朝亀を拾いました。
近くのお堀から出てよく迷い込んでしまうのです。
皆さんも美術館周辺では亀に気をつけてください!
そしてもし亀を見かけたら、お堀に返して遣ってください。

2008年6月27日金曜日

MADE IN EHIMEKENBI

 八犬伝展教育プログラム担当のyukinkoです。7月19日からの展覧会に向けて、私のお尻にもだんだんと火が付き始めました。写真の?な文字の数々は、今年の「たんけん!はっけん!八犬伝!!」(ワークシートを使った対話型鑑賞プログラム)のスタッフユニフォーム、のデザインの一部です。(全貌はまだまだナイショ、です)
 この、夏の鑑賞プログラムは今回で4回目を迎えますが、実はこのユニフォーム、展覧会の度に普及係の学芸員がアトリエで手作りしています。昨年のエッシャー展の時もそうでしたが、ユニフォーム制作は楽しい半面、なかなか気の抜けない作業です。
 作ること自体はそんなには難しくないのですが(シルクスクリーンという技法を使ってます)、しかしユニフォームは全部で30数枚。まる一日かけて行う作業も終盤になるとついつい緊張感も途切れてきます。そして、「ああ~、もうすぐ終わる~やったあ、ばんざああああい・・・?!」と、思ったその時!
・・・悲劇が起こりました(涙)。 どんなことも、最後の最後まで気を抜いてはいけないと思い知らされた瞬間でした(号泣)。知らない間に、肘についていたインクが出来立て!、ホヤホヤ!のユニフォームの上にべっとりと付いてしまいました(大号泣)。
と、いうわけで昨年と同じ轍を踏まないためにも、今年の作業は心してかかる所存の私、yukinkoです!

2008年6月26日木曜日

Wの悲劇??


 毎度おなじみの八犬伝展担当teke4です。
 数日前から、図録とキャプション類の校正に没頭しております。ゆえに先日お伝えした図面レイアウトに関しては、未完のまま一時ストップしています・・・。
 八犬伝はご存知の通り、登場人物の名前だけでも難しい漢字が並ぶので、いちいちそれをチェックしていくのは、とことん頭と気を酷使する作業です。
  
 さて、そんな中。
 実は私take4、八犬伝展に続いて、10月1日より開催する「ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展」も担当しています。
 こちらは、すでに春から全国巡回がスタートしているので、八犬伝展のような細かな準備はほとんど完了しているのですが、7月下旬には前売り券販売開始予定なので、先週あたりから、急ピッチで印刷物のデザインが始まりました。なので、こういうことは滅多にはないことですが、現在は2本同時並行でそれぞれの展覧会のことを考えている訳です。
 
 ベルリン展のデザインは、まだいろいろ思案中なので、全体はお見せできませんが、とりあえずタイトルロゴだけ決まりつつあるので、一足先にご披露いたします。
 展示内容は正統派の日本美術展(平安の仏画から近代日本画まで網羅しています)なのですが、和風直球ではなく、デザイン大国・ドイツっぽさを意識して、デザイナーさんが考えてくれました。いかがでしょう?
 今は何より八犬伝のほうを優先させないといけないのですが、こうしてまた新しい仕事が一つ増え、それが形になると、やはり楽しいものです。
  
 という訳で、八犬伝展、ベルリン展ともお楽しみに!

2008年6月25日水曜日

フランス行ってきました。

モネが定住したジヴェルニーの家を訪ねました。
薔薇を始め、多くの花が庭に咲いていました。
またパリでは、モネの晩年の大作、睡蓮を展示するオランジュリー美術館を
訪れました。

7月12日の土曜講座では、改めてモネの睡蓮についてお話します。
ぜひお越しください。

2008年6月24日火曜日

美術館でのちょっとしたマナー

こう暑くなってくると増えてしまう残念なことがあります。
外気温は、地球温暖化も相まって相当上がってくるので、涼しい格好が好まれ始めます。しかし、美術館は作品保存のために冷暖房が効いていて、逆に効きすぎるほど! ゆっくり観たいのに体は冷え切って・・・、肩をすくめて足早に歩かれるという悲しい事態に陥る方が増えてきます。ちょっと羽織る物をご持参いただくのも、楽しく美術館を活用していただく秘訣かも知れません。

また、外の暑さから喉が渇きます。熱中症の予防も兼ねて、ペットボトルなどで水分を持ち歩く方が増えてきます。展覧会をゆっくりと見ていて時間も経ち、お疲れもでてきたところに長椅子があって、ちょっと寛いだ気分になるもの当然。その時の一服は、本当に美味しいものです。しかし、その楽しい気分に水を差す美術館職員の一言が増えるのものこの季節。そうなのです。美術館は作品保存のために、館内飲食が禁止になっています! (レストラン・南館を除く)
どうぞ、楽しいひと時を過ごすために、そして作品を守るという美術館の使命をご理解いただき、館内での飲食タブーを思い出してくださいね。

墨で…遊んじゃいました~! (^θ^)/





6月22日 日曜日 曇り(雨だったかも…)




実技講座「墨 de あそぼ」の第2弾【軸を作る】は、第1弾【墨で描く(6月8日実施済)】同様、たくさんの参加者と一緒に、楽しくステキな制作となりました。

参加者は、7~10歳(…だから、小学校2~5年生ぐらい?)の小学生と30・40代のお父さん・お母さん、そしてお姉さんとおじさん(…は、魔王のことです)たち14人。

年齢も性別もまったく違う上、連続参加も居れば本日が初めての人も…なので、ちと不安でした。

午後2時きっかりにスタート!

互いに、道具をやりくりしながら、場所を譲り合いながら、材料を工夫しながら、アイデアを参考にし合いながら、制作を助け合いながら…。みんなが、「お互い様・譲り合い」の気持ちで制作が進みました。

糊や墨や和紙が乾くのを待ちながらの作業。会話の中で、「…そうだ!、黒には金色が似合うんじゃない?…!」ということになり、金色の絵の具を塗ると、「…良いねぇ~」。思わぬことから変化も生まれました。

午後4時、みんなで片付けも修了!
ホントにお疲れ様でした。

【こぼれ話:前回も今回も参加してくださった、お姉さん2人組から聞きました】
 「前回の講座の後、私たち二人は反対方向へ別れました。帰宅するため駐車場まで歩きました。た くさんの道行く人が私に見とれています。お化粧を念入りにしてたので、『やっぱり~?』って、気持ちはウキウキ。自然に体が弾み、気分が良くって、小さく歌まで歌っていました。忘れ物に気づいて美術館に戻っていると、向こうからさっき別れた友人がやってきます。友人も忘れ物を取りに戻ったそうですが、その胸には講座のためにつけた大きな名札が…(爆笑)。その時です、『…ハッ!』。私の胸にも、大きな名札が…。恥ずかしくて、あとはどうやって帰宅したか、はっきり思い出せません(泣)。」




~みなさん、忘れ物には気をつけましょう~

2008年6月22日日曜日

静物画って面白い!

 今日は午前11時からイタリア美術とナポレオン展の関連プログラム「ナポレオン展!トーク」の第3回目が開催されました。本日のテーマ作品はアストルフォ・ペトラッツィの《厨房の少年》。静物画です。 (※写真右端に少しだけ見えています・・・)
 今日の担当は作品ガイドボランティア1期生のmさん。mさんは鑑賞者のお話をゆっくりと聴き取ることができ、その場の空気を穏やかな話しやすい雰囲気に変えてしまうことが出来るトーカーです。しかし、mさん今日は調子が今ひとつ。聞けば喉を痛めておられるとかで、本日ははじめからmさんらしさが影を潜めてしまいました。そのため、今回は私、yukinkoが途中から代打を務めることにしました。
 『静物画』というと、机の上のかごに入った果物とか、割れた西瓜とか、赤い布の上に置いてある牛の頭がい骨などが思い浮かびますが、その真の面白さを味わうには実はこの対話型鑑賞はもってこいのプログラムではないかと私は思っています。
 静物画をみる面白さは、描かれた対象のリアルさ(質感の違い等)を感じることもさることながら、そのモノの周りの時間や空気感まで私たちに伝わって来ることにあります。
 例えば、「これ描いた人、すっごい上手だね~!鈴製のお皿と銅製のたらいと土で出来た甕の描き分けができてる!!」という感想の他にも「この魚、なんだか生臭さそう。(におい」)・・・とか、「この西瓜、まだまだ新鮮だね(時間)」とか、「なんだかこの場所、寒そう(温度)」等、今まで何気なく見ていた静物画も、五感を働かせて意識して見つめると、活き活きと動き始めて俄然面白くなってきます。そうなんです。「静物画」は本当は「動!」物画なんです。 
 本日のトークでは、作品《厨房の少年》に描かれたモノやコトを参加者全員でじっくりとみて、疑問に感じることや、作者のテクニック等に感動しながらその面白さを楽しみました。
(ごめんなさい、このトークの楽しさはまさにライヴ なので、ブログでは全てを伝えきれません・・・)
 ナポレオン展!トークは来週も静物画をテーマにします。 来週は“ひっくり返った不思議なポーズの亀”が登場します。余談ですが展示準備の時、フェッシュ美術館(今回の作品の所蔵館)のクーリエ、マリリンさんにこの亀についてのコメントを求めたところ「OH!可哀想!!」の一言だけでした(がっくり)。マリリンさんは亀よりも、その横にあるネコが描かれた作品の方がお好みだったようです。(ずっと、ミャウミャウと猫のモノマネをされていました・・・。)
 来週も楽しい“「動!」物画トーク”になると思います。みなさんどうぞお気軽にご参加ください。お持ちしてま~す!!
 

2008年6月21日土曜日

本日は土曜講座~

 本日は、午後2時から恒例の土曜講座がありました。今日の担当は学芸員のboxyさん。現在開催中のテーマ展示「夜のしじまに」の作品群を中心にレクチャーが行われました。
 このテーマ展はその名のとおり、夕闇せまる川岸や、真夜中に人知れずしかし凛と咲き誇る月下美人、あるいは宵闇の富士の袂、誰を乗せてか急ぐ夜汽車等をテーマにした、そっと目を閉じて、その静寂(しじま)にそっと耳を澄ましたくなるような作品で特集されています。
 本日の講座の中で参加者が一番驚かれていたのは、背景は真昼のように白いのに、描かれた篝火(かがりび)とその明かりを反射して緑色に光る鵜の眼のその表現だけで、そこが実は闇なのだと私たちに想像させる作品や、柔らかな光源の中でしか浮き上がってこない微妙な濃淡を隠し持った作品についてのお話です。
 ただ漠然とみているだけでは気付かない作品鑑賞の面白さについて、またひとつ発見できた今日の土曜講座でした。面白かったです!      

2008年6月20日金曜日

奈良国立博物館から

 本日は奈良国立博物館からレポートです。 現在、奈良博(奈良国立博物館のことです)では、国宝法隆寺金堂展が開催されていて今日は展覧会を見学するためにやってきました。この『国宝法隆寺金堂展』は、法隆寺の金堂に安置されてきた日本最古の四天王像(飛鳥時代)が、初めて寺外に出る展覧会です。(四天王像は広目天・多聞天、持国天・増長天とそれぞれ二体ずつ、半期ごとに展示されます)
 ここ奈良博は、先日の唐招提寺と同じく、当館学芸員のnさんが研修でお世話になって以来ご縁のある博物館で、仏教美術の展覧会を開催する時は必ずご協力頂いています。本日も学芸部長さんをはじめ、愛媛の展覧会でお世話になった研究員の方々にいろいろとご案内頂きました。
 私たち学芸員が展覧会を訪れる時はもちろん、その内容について学びにいくというのが一番ですが、その他にも照明やキャプションの配置等、おやっ、これはいいなあと思ったら即座にその展示方法を学びとる、という目的もあります。私などは、会場内で作品について来館者の方々が何を話し、どのように見ているかをみている時があります。そうすると何故その展示が人気があるのかとか、また逆に何故、人があまり見ていないのか、では見てもらうためにはどんな工夫をすればいいのか等が(少しですが)みえてくることがあります。
 このように私たち学芸員はみな折にふれて他館の展覧会に出向き、いつか自分の館に還元すべく「自習」に励んでいます。さて明日からはまた美術館です。今回、学んできたことを活かすためにも、がんばります!
 ※写真は展覧会の公式グッズのひとつ、「四天王ボールペン」です。(本物の四天王像は撮影出来ませんので、かわりにこちらをご紹介します)
 左から広目天(白)、多聞天(黒)、増長天(赤)、持国天(青)と四天王がずらりと勢ぞろいしています。しかしこの四天王ボールペン、ただ単に赤や青などの色がついているわけではありません。そうです!この色分けにはちゃんと意味があるのです!(どうして?と興味を持たれた方はどうぞ四天王や仏教美術の彩色表現について調べてみてください)深い!深すぎます!!たかがミュージアムグッズ、されどミュージアムグッズ。やはりミュージアムグッズは侮れません!!!!!

2008年6月19日木曜日

京都造形芸術大学から

 今日は対話型鑑賞法の研修で京都造形芸術大学からレポートです。京都造形芸術大学の芸術表現アートプロデュース学科では一回生の時に対話型鑑賞法の授業があります(必修の授業です)。担当の福のり子教授のもと、まる一年にわたって、みっちり!と行なわれるこの授業はかなりハード、しかし大変面白いことで知られていて、いつも美術館現場や学校現場等、学外からの聴講者の姿がよく見られます。
 本日の講義では、福先生のご好意により、授業のはじめに当館の作品、靉嘔(あいおう)の《Rainbow Rain》を使って学生のみなさんとギャラリートークを楽しむことができました!(今回も学生のみなさんからたくさん学ばせて頂きました。感謝です!!)
 現在一回生のみなさんは、この7月に行なわれる初めてのトークに向けて、福先生の「愛のムチ」のもと必死!で準備を進めています。
自分の中に沸き起こってくる戸惑いや気付きと向き合いながら、未来のトーカーの卵がゆっくりと、しかし確実に育っています。

※写真は授業の後半、一回生のみなさんが各班毎に分かれてトークの準備をしている様子です。福先生からも仲間からも「愛のムチ」(笑)がとんでいます。

梔子

くちなしと打つと梔子と変換されました。

YUKINKOさんの唐招提寺の蓮に対抗して、当館のクチナシです。 アトリエのある我が館にして、クチナシ。設計の方々ありがとう!と思ったのもつかの間。当館のクチナシは、全て八重咲き。実らないクチナシです。

しかし、美術館の新館に沿って咲いて、大変甘い香りと白い可憐な姿で、季節を感じさせてくれます。

一封入魂

今日は「八犬伝の世界展」の印刷物を全国各地へ発送するための封入作業をスタッフで行いました。来週には、ポスター、チラシが広く皆さまの目に触れ、お手に取っていただけることでしょう。
いよいよ開幕まで、ちょうど一ヶ月です。



2008年6月18日水曜日

唐招提寺から

 今日は調べ物があり、ここ、唐招提寺にお邪魔しています。唐招提寺は美術館で2003年度に開催された「国宝鑑真和上展」以来ご縁のあるお寺で、本日も執事の方に境内をいろいろとご案内頂きました。

 写真の蓮は鑑真和上伝来の蓮で、今が大変見頃だそうです。(特に午前中見に来られると美しいそうです。)また、現在修理中の金堂の中にもご案内頂き、修理に関わるこの8年間のいろいろなお話を伺いました。昨年まで金堂を覆っていた修理のための足場はこの程、ようやく取り払われたそうで金堂の上にあの甍(いらか)が姿を現していました。

 唐招提寺にはいろいろな思い出があります。金堂の落慶はいよいよ来年の十一月です。

ふしぎ玉

玉に見えます?!
先日、突然に夏休みイベントを、今年も実施することが決定しました!
その名も『ふしぎ玉をつくろう』。お盆の時期、8月14日・15日の夕方から中庭で開催します。
年度当初から担当者の中では、実施するならボール作りにしよう!と盛り上がってはいたのですが、開催時期や材料は何にするか。簡単に制作可能か? 人手を割けるか等々により暫らくの検討期間を入れていました。
で、本日は開催も決まったので、第一回目の試作です。まだまだ、材料や工程は吟味中なので、はっきりは写せませんが…。なんか、楽しそうな感じが伝わるでしょうか?!
夏休み、お盆も美術館をお忘れなきよう!です。

2008年6月17日火曜日

なるほど!

  「この黒い点々(写真)はいったい何なんでしょう?」とは、現在、“ナポレオン展!トーク”の準備を進めている作品ガイドボランティアさんからの言葉。
 実はこれ、開催中のイタリア美術とナポレオン展の展示作品の中でナポレオンが着ているコート(部分)なのですが、シンデレラや白雪姫等の絵本の中でも王様が同じような柄のコートを着ているのを見かけます。言われてみるといったい何だろう~????ということでリサーチ開始。
 まずは、展覧会の担当に聞いてみたところ「コートは白てんの毛皮」だということが判明。白てんとは「おこじょ」のことです。では、この黒い点みたいなものは?。
「おこじょの模様じゃないの?」→「おこじょって、模様ありました?」→「え~っ?なんだか爪の形をしているからおこじょの爪じゃないの」→「・・・そんなコート、痛いです」などと、ボランティアスタッフの間でも諸説紛々。しかし、ついに終止符を打つ時がやってきました!
 なんとこの黒い点々は、『おこじょのしっぽ』だということです。おこじょ・・・白てんが夏毛から冬毛に変わる時、尻尾の黒い部分だけはそのまま残るそうで、コートの黒い部分はおこじょの尻尾ということがわかりました。
 これは服飾の調査研究を行っている愛媛県歴史文化博物館の学芸員の方への問い合わせに始まり、服飾専門の美術館である神戸ファッション美術館にたどり着いたところで、同館の学芸員の方から詳しく教えていただきました。ファッション美術館ではナポレオン一世が戴冠式時に着用したというコートも忠実に復元されています。そして現在展示中とのお話でしたので、会期中、ぜひお邪魔したいものです。 
 しかし、おこじょの尻尾とは・・・。黒い点の数はとても多いです。展示中のナポレオンの肖像画にはその権力を象徴するマークやアイテムがここぞとばかりに散りばめられています。ともするとそういったマークの方にばかり目がいきがちですが、ふとした疑問から始まった今回のリサーチ。とても面白かったです。

2008年6月15日日曜日

トークが楽しくなる理由(わけ)

 今朝は生憎と雨模様の日曜日ですが、展示室の中は鑑賞プログラム「ナポレオン展!トーク」毎週日曜日午前11:00~11:30)に参加されたみなさんの楽しい空気で満ちていました。今日の担当者(トーカー、といいます)は作品ガイドボランティア1期生のsさん。sさんは普段からとてもバランスのとれた視点で、作品についてのリサーチを進められるベテラントーカーのお一人です。本日のテーマ作品は『《聖ヒエロニムス》作者不詳』。キリスト教に登場する聖人の一人をテーマにした、光と闇の表現がとてもドラマティックな作品です。
 本日のトークは最初から20数名の参加者でヒートアップ。常連の方に混じって、おそらく「今日が対話型鑑賞法初体験」という方がとても多かったのですが、どなたも途中で立ち去ることなく最後までトークを楽しまれていました(これもトーカーの腕の見せ処のひとつです!)。
 トーク中は、みなさん作品について自分の考えたことを話したり、また他の方の意見に耳を傾けて、「やった~私の思ってたとおり!」とか「へえ~(他の人は)そんな風に見てるんだ」等(・・・スミマセン。ひそかに聴こえてました)話す人も、黙って聴き入っている人もそれぞれに《聖ヒエロニムス》を楽しまれていました。終了後、「今日は楽しかったー!」ともう一度、作品を見直す参加者の姿が見られ、こうやって、改めて作品を楽しんでおられる姿を見ると、プログラムの目的の大方は達成されたように感じます。
 トーク後に催される恒例の反省会では、各スタッフから「やはりこのトークは、みる人が参加できるから楽しいんだよね。今日、自分でお話した人は特にこの作品のことをずっと忘れないと思うよ」という意見が出ました。まさにそのとおりです。トークに参加してくれた方々は、今まさに、自分の目で作品をみて、そこから思うことを伝えて来られます。その言葉は呟きのようなものだったり、まだ確信の持てない疑問のようなものだったりといつも様々です。
 このトークが忘れ難い経験になるその一番の理由は「自分が作品に対して本当に思ったこと」に、バランスよくトーカーから情報が提供されたり、また他の参加者の視点が入ることで、みている人自身の内と外とが自然につながって、最初に考えていたことが少しずつその人の中で発展・・・拡がりを持ち始めることにあります。つまり、それぞれのペースで作品に近づいていくことが出来、そしてまたその先へと進んでいけるからなのです。
 しかし、今回のトークで誰よりも一番!この《聖ヒエロニムス》が忘れられなくなった人がいます。それは担当のsさんです。毎回そうなのですが、それがどのような作品であれ、トークを行うにあたって、調べたり~悩んだり~失敗したり~また、思わぬ参加者の発言にゾクゾク来てうれしかったりと、自分が関わった作品には親しみを超えて、だんだんと「・・・愛」が芽生えるようになります。そうなったら、もう一生その作品とは離れられまセン。
 他の展覧会場で再会を果たした日には思わず「あ~っ!元気だったあ~!?ひさしぶりいいいいい~!!!!!」などとまるで旧知の友のように(作品に)声をかけ、思わず他の鑑賞者のヒンシュクを買ってしまう・・・そんなことも、あります。

2008年6月13日金曜日

孤独な戦いの果てに


 八犬伝展担当take4です。
 展覧会オープンまで、気づけば残り1ヶ月・・・。さらにハードデイズナイトな毎日です。先日チラシ・ポスターが上がってきましたが、一息つく間もなく、いくつもの案件がたたみかけるように押し寄せてきます。もう、振り払えません・・・。
 
 共催の千葉市美術館の担当学芸員さんとの毎日の連絡調整は欠かせませんが、それに加え、チラシ類の発送準備、図録の校正、集荷スケジュールの調整(これがなかなか面倒です)、会期中のイベント事の段取り、先日yukinkoさんがレポートしてくれたグッズ関係の準備(私は横でいろいろ言ってるだけですが・・・)、日ごとに増えてくる問い合わせの対応・・・などなど、挙げだしたらきりがありません。毎度のことですが、展覧会の準備は、1ヶ月を切ったあたりからが、いよいよ山場に突入です。
 そして、昨日から延々悪戦苦闘しているのが、展示のレイアウトを考える作業です(写真参照)。当館では、特別な事情がないかぎり、展示の平面図は各担当者が考えます。今回、何が辛いかというと、数の多さ・・・。浮世絵だけで200点余りもあるので、単純に1点ずつ横に並べていっても、到底収まりません。しかも、版画の展示というのは、単調になりがち。鑑賞しているうちに(誰しも大抵)疲れて飽きてきてしまいます。
 そこで、並べ方にリズム(隣同士の作品の間隔に変化をつける、あるいは2段掛け3段掛けにする等)を付けたり、壁やケースを出すことで、極力だらだらした空間にならないようにしてみる・・・など、工夫の仕方はいろいろあれど、今回はとにかくいつにない数の多さに苦悩しながら、一人ぼっちで(泣)パソコンと向かい続けています。最終的には同じような構図の作品は半期ずつの入れ替えにするなどして、何とか調整する予定ですが、果たしてスッキリ解決するんでしょうか・・・不安です。
 まあ、この作業はあくまでも机上のもの。実際、どんな展覧会でも現場でレイアウトが変わるのは当たり前です。なので、私の場合は、図面はガッチリは決めずに、キモになる作品の場所だけ決めて、あとは緩めにしておくというのが鉄則です。とは言え、作品が展示室に入りきらないのはそれ以前の問題・・・うーん、ひたすらテトリスしているような感覚とでも言いましょうか。
 
 とにかく楽しく賑やかに、そしてカッコイイ展覧会にするのが、担当者チームの切なる願いであり、当初からの思いです。一人でも多くの方に、満足して帰っていただけるように、ここが踏ん張りどころです。

夏は来ぬ


本日は、南館の地下にある機械室からレポートです。ここは、南館の空調設備を一括管理している場所ですが、現在、夏の冷房準備に向けて空調設備会社の方が機器の点検に来られています。
ここ美術館のある、松山の今日の気温は29℃。美術館の展示室は作品保存のため一年をとおして温度は24℃前後、湿度は55%くらいに保たれていますが、その他のゾーン・・・美術館職員のいる事務室・研究室・館長室・警備員室や南館のふれあいアートセンターの中はまだまだ冷房は入りません。しかし、ここ数日は気温も湿度もぐんぐん、ムシムシ上がっていて本当に『暑い~』ため、職員はみなmy団扇、myミニ扇風機などで涼をとりがんばっています。何かと体調を崩しやすい季節です。みなさまもどうぞお体ご自愛ください。

2008年6月12日木曜日

canforo大改革!

予算がない!とは、最近どこでも耳にする言葉ですが、愛媛県美術館も例外ではありません。
当館の情報誌canforoも開館当初は季刊でしたが、それが年3回になり、今年2回になることが決定。その上、カラーから単色になることにも。なので、形態も変化せざるを得なくなりました。
canforo担当のmiさん。頭を悩ませていましたが、7月発行に向けてエンジンがかかり始めました。

現在となりで、皆から集めた原稿をあっちに動かし、こっちに動かししながら、ページ構成に余念があません。

回数は減り、色も寂しくなりますが、美術館の大事な情報誌として頑張り抜きますので、びーぷろ(美術館ブログ)やメルマガ(web版canforo)と併せ、永くお付き合いください!

2008年6月11日水曜日

きょうの出来事

「そういえばyukinkoさん、八犬伝のグッズ関係どうなってますかね・・・」「え」
本日午後、八犬伝担当take4さんから(ふいに)訊ねられ、にわかに活気づきだした(慌て出した、ともいいますが)八犬伝展グッズ開拓副部長のyukinkoです。(ちなみに部長はA-tashiさんです。A-tashiさんも八犬伝担当です!)
実は今回の八犬伝展、いつもの巡回展と違い、千葉市美術館と愛媛県美術館の完全オリジナル・共同開催企画。そのためグッズ等も一から開発、開拓、という楽しいけれど、展覧会のイメージと決して無関係ではない仕事が待っていたのです。が!・・・・・・いや~探せばいろいろあるもんですね。八犬伝グッズ。今回はキーワードが「八犬伝」「江戸文化」「犬」とはっきりしているため、本当にいろいろ出てきます。しかし、あれもいいな♪これもいいな♪、と周囲を巻き込み、部長・副部長ともに夢は際限なくモワモワと膨らんではいくものの・・・やはり夢は夢です。望みの全てをミュージアムグッズとして挙げるわけにもいかず・・・。(残念)
と、いうことで現在、現実としっかり折り合いをつけながらグッズ(案)を練っています。
八犬伝展は7月19日(土)から始まります。展覧会とあわせてグッズの方もどうぞお楽しみに~!
(※今日のカメラマンはA-tashiさんです)

2008年6月10日火曜日

できたてホヤホヤ~

本日つい先ほど、この夏から始まる「八犬伝の世界展」の展覧会チラシ(写真)が出来上がってきました~~!!(担当のtake4さんがステキな笑顔で“できたてホヤホヤ~”と持ってきてくれました) すでにテレビCMは始まっている八犬伝。この後、前売り券の発売も21日(予定)から始まります。
今回、この八犬伝の合言葉は『“江戸”って、カッコイイ!!』。(この合言葉についてはまたお話しますね)展示室の中も外も粋な江戸情緒でみなさまをお迎えします。お楽しみに~~~!!!!!

TV放映のお知らせ


 6/15(日)のNHK「新・日曜美術館」(NHK教育、9:00~10:00 ※同日20:00~再放送)で、幕末・明治に活動した松山出身の書家、三輪田米山が特集されます。
 この中で、当館所蔵の《福禄寿》(写真に写っている三幅の掛軸)も紹介されます。偶然にも、現在常設展示で開催中の「没後100年 三輪田米山の世界」(6/29まで開催)と重なり、普段はなかなか行き届かない常設展示の広報、そして動員に結びついてもらえれば、ありがたい限りですが・・・。
 お時間ある方は、どうぞ、チェックしてみてください。あ、「イタリア美術とナポレオン展」にお越しの際は、常設展示へも足をお運びください(企画展チケットで併せてご覧になれます!)。

2008年6月8日日曜日

アトリエ同好会 銅版画展終了。

6月4日(水)から開催されていたアトリエ同好会 銅版画展もとうとう最終日となりました。メンバーの大半が集まり、午前・午後とワークショップ「でこぼこ版画(エンボス)」を開催しました。
ワークショップも、会場でインクを使えないこともあり、紙に凸凹をつかるだけの手軽な版画でしたが、麻布や針金、厚紙、金たわしなどを置いておくと、皆さん上手に組み合わせ世界に一枚だけの素晴らしい作品を作って行かれました。遅くなりましたが、やっと写真をアップします。
銅版画展でのPRは、それほどしていなかったのですが、他の展覧会を見に来たついでに来られた方々もじっくりと見て下さって、5日間で600名を超える方々に見ていただけました。会場では、いろいろお話をする機会にも恵まれ、銅版画の技法紹介や作品の感想などもうかがうことができました。本当にありがとうございました。そして、同好会の皆様、本当にお疲れ様でした。また、アトリエでお会いしましょう。

「ナポレオン展!トーク」はじまる!

本日、午前11時より作品ガイドボランティアによる対話型鑑賞プログラム「ナポレオン展!トーク」が始まりました。本日のテーマ作品は写真の展覧会チラシにも使われているボッティチェリの《聖母子と天使》。担当は作品ガイドボランティア2期生のaさんが務められました!aさんは普段からとても安定感のあるトークで定評のある方なのですが、今日も最初からとても落ち着かれている(少なくとも他の人の目にはそう映っていました)と、思いきや!思いきや! !
・・・本当はとても緊張されていました。それもそのはず、実はaさん、企画展の、しかも大勢の鑑賞者(今日は20名程度の参加者がおられました。普段は5~6人程度で進められています)の前での本格的なトークは今日が初めて。事前にしっかりと準備はしていたものの、当初の予想を超えて鑑賞者から次々といろいろな意見が出ることに改めて驚かれたそうで、トーク中は鑑賞者の言葉に集中することに本っ当~!!に必死だったことを、その後の反省会で真っ先にお話されていました。
以前にもお話しましたが、このトークは何度も経験を重ねること、場数を踏むことが鑑賞者の心を動かすトークへの近道となります。aさんはこの後、展覧会期間中、スクールトークも担当されます。今日のトークを経て、次回はまた一段とパワーアップされたaさんのトークが楽しみです。

2008年6月7日土曜日

アトリエ・ワークショップ

アトリエ利用者から、以前行った講座の再開を依頼され、アトリエ・ワークショップとして、開催しました。

アトリエ・ワークショップは、アトリエにある機材を使って、私たち学芸員で対応できる内容、日時であることとなっています。

今回の内容は、『なんちゃって軸装』です。お好みの布に接着芯を張って作る「なんちゃって」な軸です。
2004年のNHKおしゃれ工房に掲載されていた制作方法を基に、材料などを近くの日曜大工店や手芸店で調達できるものに代用しながら制作しました。

本日は、5人の方が参加されましたが、各自思い入れのある布を持ち寄り、八双(上部の半円の棒部分)、軸棒(下部の円形の棒)、掛緒、巻緒など、軸の体裁を残しながら制作しました。
思いのほか時間のかかる作業でしたが、出来上がりに大満足。アトリエでの次回作に思いをはせておられました。下の写真は、アトリエのホワイトボードに吊っているので、もともと掲示してあった資料も写っていますが、素敵な軸が4つお分かりいただけますでしょうか?

スクールプログラム模索中・・・


愛媛県美術館ではこの4月から、幼稚園~高等学校までを中心としたの学校団体の受入窓口を学芸課普及係に移し、現在いろいろなケースを考慮しながらこれまで行って来たスクールプログラムの整理を行っています。
本日も、朝一番に「イタリア美術とナポレオン展」の鑑賞に松山市立小野中学校美術部の生徒さん(22名)が来てくれ、普及係のmiさんが対応に迎いました。
愛媛県美術館の鑑賞を目的とした学校へ対応は、今のところおおまかに次の3つのバージョンで活動しています。 これまでの活動では、①と②の申し込みが大多数を占めています。

①《かんたんバージョン(仮名)》・・・・・美術館でのルールの話し合い※+自由見学            (※「話し合い」というのがミソです。美術館では、まず子どもたちの既に知っていることから始めます。聴くとみんな実に良く知っています。その知っていることの上に、具体的にどうしてそれがダメなのか、また反対に美術館でぜひ!やって欲しいこと等々の話し合いを行います。)
②《トークバージョン(仮名)》・・・・・美術館でのルールの話し合い+ギャラリートーク            (こちらは対話型鑑賞プログラムになります。平均10人の児童生徒に美術館スタッフが1名ずつつきます。来館される2週間前までに要申込みとなります。写真は常設展示室でのトークの様子です。)
③《じっくりバージョン(仮名)》・・・・・美術館来館前+来館当日+来館後まで、と子どもたちの美術館体験をトータルで継続したものとして捉え、普段から子どもたちのことをよく知っている先生方と事前に相談しながらプログラムを作っていく、という半ばオーダーメイドに近いプログラムです。

また、この他にも相談に応じてアトリエでの創作活動や出張授業等の対応も行っていて、集中する時には鑑賞・創作共に一日中バタバタする日もあります(うれしい悲鳴ですが) 。
今日の対応は、先程の3つのうちの①。美術館を利用するにあたってのルールの話し合いを行った後、展示室での自由見学となりました。今回の「イタリア美術とナポレオン展」では今後、②のギャラリートークも実施予定です。
美術館では鑑賞や創作について、人数的にも時間的にもなるべく良い展示環境のもとで児童生徒のみなさんに経験してもらいたいと考えています。ですので美術館来館にあたっては、先生方との熱い!ご相談をスタッフ一同大歓迎!!!!!でお待ちしてま〰〰〰す。

2008年6月6日金曜日

係会

ということで、昨日の学芸課会議に引き続き、本日は普及係会が開かれました。
今回の議題は、今週末の講座について。毎回、講座担当者が企画を示し、事業の展開や参加者の年齢や構成を考慮しながら、場所や備品の使い方など色んな意見を出しあいながら、より良い講座にするべく話し合いをしています。

美術館の講座では、上手く描くことよりも、色んな体験・発見をしていただきたいと願い企画しています。
『墨であそぼ』も参加者に楽しんでいただける内容になっているはず!
参加者の方は楽しんで下さいね。その為にも、是非汚れても良い服装でご参加下さいね。

ついで、徐々に依頼の増えている職場体験の日程確認なども行いました。
毎回、話し合いをして係員が共通認識を持つことは、大事なことですね。

写真は、散らかっていますが事務所の普及係の島です。いろんな資料がところ狭しを置かれています。

2008年6月5日木曜日

今日は会議の日~

(今回もまた、写真を撮り忘れてしまいました・・・とほほ)
本日の午前中は定例の学芸課会議が行われました。今日の議題は、八犬伝展の作品集荷・展示設営・イベント等のスケジュールを中心に各展覧会の準備状況や、博物館実習のカリキュラム、研修生の受け入れ、展示室の温湿度管理等々について話し合いが行われました。
このように全体で情報を共有する学芸課会議は月に一、二回程度開かれますが、学芸係、普及係と各係ごとの打ち合わせは、何かある度に日々、頻繁に行われます。
学芸員の仕事は一人でいろいろと考えなければならないことが多々あります。けれども、会議や打ち合わせを頻繁に行うこと(つまりコミュニケーションを多くとること)で、事業の進行について他の学芸員から新たな情報やアイディアを得ることも多く、何よりもお互いの仕事について理解や信頼を深めるためのとても大切な場となっています。

2008年6月4日水曜日

アトリエ同好会 銅版画展開催!

「展示室(作品で)埋まるかな~。」と心配していたのが、1ヶ月前。そんな心配はよそに90点余りの作品が展示室を埋め尽くし、今日から南館のギャラリーにて「アトリエ同好会 銅版画展」が始まりました。昨年度、アトリエ同好会では、銅版画に興味のある者が集まり、メンバーで版画技法を研修し、試行錯誤しながら制作に取り組みました。今回の展覧会は、その1年間の取り組みを発表するものです。いろいろな技法に挑戦した個性あふれる作品より、銅版画の魅力を楽しんでいただければと思います。ご来場をお待ちしています。
また、最終日8日には、会場にて「でこぼこ版画(エンボス)」のワークショップも開催します。インクを使わないかんたんな版画体験ができます。こちらもお楽しみに!

クリステルさんとマリリンさん

素敵な笑顔で写真撮影に応じてくれたこのお二人は、今日から始まったイタリア美術とナポレオン展の作品所蔵館、フェッシュ美術館(フランス領コルシカ島)からクーリエとして来られていたクリステルさん(左)とマリリンさん(右)です。写真は昨日行われたオープニングセレモニーの時のものです。
作品点検の間もそうでしたが、終始、とても陽気なお二人でした!!
クーリエ(courier)とは英語で「宅配便」という意味ですが、ミュージアムの世界では、作品と一緒に貸出館に赴いて作品点検に立ち合う仕事をする人のことをこう呼んでいます。愛媛県美術館でも過去にイタリアやハワイの美術館に作品を貸し出しましたが、その時には学芸員がクーリエとして現地に赴きました。
クリステルさんの普段のお仕事はエデュケーター(教育普及の専門職)、マリリンさんのお仕事はコンサベーター(保存修復の専門職)で、毎日、65名の美術館スタッフとともに忙しくお仕事をされているとのことでした。(フランス語に堪能な当館学芸員j.bさん談~)
日本では博物館の全ての仕事を担う専門職のことを「学芸員」と呼びますが、欧米の場合は、研究や展示、教育、保存修復等の博物館の仕事はそれぞれの専門(プロ)の訓練を受けた職員により運営され、その職名も異なります。
日本の文化にとても興味があるというお二人。ここ松山にある道後温泉の佇まいにもとても関心を持たれたようで、最後はおみやげにと○ニクロで浴衣を購入し、またフランスへと帰っていかれました・・・。



2008年6月2日月曜日

「イタリア美術とナポレオン」展示作業実況中継②


引き続き、企画展示室の中からレポートです。昨日もお話したとおり、今日は照明作業を中心にキャプション打ち、その他etc・・・と作業が進んでいます。今回の展示は、油彩が中心ということもあり、全体的に明るく、見やすい展示になっています。(ボッティチェリの《聖母子と天使》、とてもステキですよ!)
この後の予定は、また明日の午前中いっぱいかけて微調整。毎回そうですが、ギリギリまで作業は続きます。そして午後3時からのオープニングセレモニーを終えたら、いよいよあさってから展覧会オープンです。

月始めのお仕事

展示室内の角に置かれたこの四角い箱を目に止められた方もおられるのではないでしょうか? 美術館には作品保存という大きな使命があります。
作品保存では、害虫や衝撃(モノが当たったり、風圧など) という目に見えるものから、温度・湿度というものまで注意すべきものになります。 そこで、前述のグレーの箱(温湿度記録計)が地道に活躍しているのです。当館では、パソコンによる温湿度の監視、制御を行っていますが、それを各展示室でも一年間通して、一日の休みもなく記録をとっているのです。

学芸員が、月始めの頃、各展示室と収蔵庫(展示していない作品を保管している宝箱的部屋)の記録計の用紙交換をします。総数12箇所で、携帯型の温湿度計で計り、記録計の誤差がないかを確認しながら、一ヶ所毎に交換を行っています。その記録から、作品にとって状態良く保存、展示ができるように再確認しています。

開館直後や、閉館間際に用紙交換をしているところに出くわされることがあるかも知れません。
鑑賞の妨げにはならないように交換していますので、作品を守る作業中と温かく見守って下さい。


2008年6月1日日曜日

「イタリア美術とナポレオン」展示作業実況中継①


先日までの藤城清治展が終わり、一見静まり返ったような美術館。企画展示室の重い扉も今はしっかりと閉じられています。しかし!・・・その奥では、その奥では・・・!!!!!。
現在、企画展室では6月4日からの展覧会「イタリア美術とナポレオン展」の展示準備が着々と進められています。写真は現在進行中の展示準備風景です。今回の展覧会はフランスのフェッシュ美術館から作品をお借りして開催されます。展示作業にはクーリエとしてフェッシュ美術館から来られたコレクション修復部長補佐のマリリンさんと教育部長のクリステルさんも立ち合われ、担当学芸員とともに作品の点検・作業指導をして下さっています。作品点検については先日もお話しましたがかなり時間を要します。本日の作業は点検も含めて、作品の位置決め、その他etc。明日はいよいよ照明作業に入ります。


燃える夏・・・に向かって~

一日遅れの八犬伝レクチャー第一弾!のレポートです。(すみません、昨日は熱くなりすぎて燃え尽きていました・・・)レクチャーは朝10時から、先日の展示替(常設展と併せて行われました。愛媛県美術館の作品ガイドスタッフは総勢38名。2005年度から続くこの夏のプログラムは、スタッフ全員でとりかかる、1年のうちでも特に力の入るプログラムです。
今回のレクチャーはまず、①八犬伝展の展示構成、出品作品の概要説明から始まって、②展覧会の目的、プログラムの目的(この“目的”の共有が実は一番大事です!!)、③今回の『指令』の内容発表、『指令』に使う作品発表、④その他連絡事項、という内容で行われました。
と、ここまできて先ほどから出てくるこの『指令』って、いったい何?と思われた方も少なくないのではないかと思います・・・が!それはまた、おいおいご紹介していきます。今年の内容も今はまだ『秘密』です~。しかし、今年の八犬伝展、展示室の中が本当に八犬伝の世界らしい、楽しい展示になりそうです。乞うご期待!!

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