愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2008年7月31日木曜日

曲ゴマSHOW!

毎度おなじみ「八犬伝の世界展」担当・take4です。

信じがたい暑い日が続きますが・・・暑い時には熱いものを食べて暑気払いをするといいと言いますよね?八犬伝の熱~い世界を堪能すれば、ウナギ並みに夏バテ解消、元気が出ると思います。これからご来館を検討されている方、今なら比較的ゆったりご覧いただけますのでお早めにお越しください!

さて。
展覧会に関連して、今回はさまざまなイベントを催しています。特に八犬伝が親しまれた江戸後期の大衆文化を味わっていただけるイベントをたくさんご用意しました(詳細はこちら)。
今日はエントランスで、曲独楽(きょくごま)師の三増巳也(みますみや)さんによる曲独楽ショーを行いました。



曲独楽は、江戸の代表的な曲芸(パフォーマンス)。元禄期(1688-1704)頃に九州博多で始められたのを機に、江戸の地へも広まり、ちょうど八犬伝が刊行されていた文化・文政期(1804-30)には、大流行していたそうです。
そんな伝統の技を今に伝える三増さんは、東京の国立演芸場や海外でも公演されているスーパー曲独楽師。鮮やかな手さばきで身軽に独楽を扱う姿は、粋でカッコイイ!
巨大な独楽が、細長ーい棒の上でくるくる回ったり、綱渡りしたり、輪くぐりしたり・・・と、take4も目が釘付けになりました。江戸の見世物の様子を、少しでも追体験していただけたら、こちらとしては大成功です。

なお、このショー、来週8/7(木)にも再度行います(同様にエントランスで14:00より)。ご興味持たれた方は是非、お越しください。参加無料です!

その他、近々のイベントとしては、今週土曜日(8/2)には講堂で「江戸情緒へのいざない」と題して三味線、端唄、俗曲のコンサートを行います(14:00~)。こちらも参加無料ですので、是非。

ゆっくりな、ステキな出会い

 ・・・書き込みが遅くなってスミマセン。八犬伝担当、の一人yukinkoです。実はここしばらく文字どおり、モーレツ社員と化す生活が続いていたため、やっとこさのお休みをもらって、この2、3日ほにゃらら~と体力回復に勤しんでおりました。さて、今年も先日の日曜より、愛媛県美恒例の夏休み展示プログラム「たんけん!はっけん!八犬伝!!」が始まりました!!この夏休み恒例の展示プログラムは「たんけんシリーズ」と呼ばれていて今年で4回目を迎えます。

  参加はとても簡単です。まず、展示室内に設けられた『受付』で指令書(写真)を受け取り、そこに自分の名前を書けばエントリー完了。いざ、指令完遂の旅に出発です。今年の指令の数は全部で3つ。そうです。たった3つです!が!このたった3つが・・・実は相当なクセモノなのです。

 実はこの指令書、よくある○×クイズ式のものや、三択式でひとつの答えを選んで書き込むような内容のものとは全く違います。この美術館からの問いかけー「指令」は全て、自分の目でじっくりと作品をみて、そこから自分がどう思うか、どう考えるのか、「自分でじっくり考える」ことを促すような仕組みになっています。そして、作品をみて、「考えましたー!」がゴールでは・・・なく、なんと、ここからがこのプログラムの真のはじまりになります。  以前、このブログでもご紹介しました、今年のプログラムスタッフTシャツ。展示室内にはこのTシャツを着たスタッフが数名、常駐しています。「作品」をみて、自分の考えをまとめた参加者が次に行うことはこのスタッフに「自分の考え」を伝えにいくことです。そして参加者は最初に自分が作品に対して抱いた「考え」をきっかけにして、スタッフと作品についての対話を行いながら、更にその先へと自分の思ったことを発展させていくことになるのです。

 つまり、これは何かひとつの絶対的な答えが決まっていて、参加者全員が同じゴールを目指す(目指さなければいけない)というのではなく、それぞれの参加者が作品とじっくり向き合いながら、その時、その人自身が欲しているゴールに向かって、自分の力で走って行く・・・スタッフは、時々「それでいいよ」と背中をそっと押す、そういうプログラムなのです。

 この後はひとつの指令が終わる度に、その証の印鑑が『指令書』に押されていきます。上の写真にもありますが、今年の印鑑は「仁」「義」「礼」の三文字。そう、八犬伝に出てくる霊玉の文字になっています。(この素敵な印鑑(篆刻印です)は、当館ボランティアスタッフのhさんの力作で、毎年、文字や図柄が変わる、スタッフ間でも楽しみとなっている完全オリジナルです。)そして、3つの指令を見事、やりとげることができたら・・・展示室の出口で、終わったという証の修了印がスタッフから授与されます。

今年4回目を迎えるこのプログラム。当初予想していたよりも意外にファンが多く、この時期になると「楽しみにしてましたー!!」と一目散に展示室にやって来られる参加者が結構おられます。今年は、take4さんのレポートにもあったとおり、展覧会のお客さんはまだ比較的少なめですが、その分、今までで一番、本当にじっくりゆっくり参加者と濃ゆ~い対話や時間が過ごせる!とスタッフも本当に対話を楽しんでいます。「たんけん!はっけん!八犬伝!!」は夏休み中の日曜日、8月3日(日)、10日(日)、17日(日)、24日(日)、31日(日)の9:40~17:00まで展示室で開催していますみなさん、ぜひ、おいでください。どうぞご一緒に展示室で「みる」ことを楽しみましょう~!!

2008年7月29日火曜日

八犬伝グッズ紹介、その①

『八犬伝の世界展』のミュージアムグッズ選出に、yukinkoさんやA-tashiたちも関わっていることは既に記載していましたが、その中から自慢の品を順番にご紹介していこうと思っています。

図録とともに、エコバック「する犬・みる犬・ほじゃ犬」を既に紹介しましたが、それと同じように、ここ愛媛県美術館オリジナルの商品を紹介します。
今回はアトリエ利用者に声を掛けて、オリジナル商品を開発しました。(といってもお三方が名乗りを上げてくれただけなんですが・・・。)
「八犬伝」「江戸」「犬」をキーワードに考えていただき、アトリエで制作しました。


まず一点目。
「犬」and「八犬伝の8人衆」にちなんだ作品、Tシャツにシルクスクリーンで刷っています。
パグのヘアースタイル?が八変化しています.
アフロ・バカ殿・エルビス・ジョニー・マリーアントワネット・etc
サイズも130㎝・女性用ML・男性用の3サイズをご用意。男性用は既に売り切れてしまったでのすが、今週末?来週?には新色で登場予定です。

また、あまりの可愛さにチビタオルも登場です。これはアフロオンリー、色は黄色と白の二色です。



お次は、八犬伝のはがき8種です。
このはがきを作成してくれた方は、篆刻もされているので、浮世絵から写した八犬士のシルクスクリーンの絵に合わせ、其々の文字を篆刻、はがきに押してくれています。


最後に、美術館職員の共同作品を一点。
展覧会準備に向けて、「たんけん!はっけん!八犬伝!!」のイラストを担当している者が、信乃をビーグル犬、伏姫をミニ・シュナで、絵を描いてくれました。それを、「する犬・みる犬・ほじゃ犬」のエコバックと同じものに両面でシルクスクリーンで刷りました。

おまけ・・・。
エコバックに刷った「信乃&伏姫」の絵を、えらく気に入ったもう一人の職員が羽子板におこしてくれました! この子は、総合案内で皆様のお越しをお待ちしています。




2008年7月25日金曜日

ポスター、ちらし作っています。

 本日、次回展覧会「美がむすぶ絆 ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術
名品展」のポスター、ちらし等が完成しました。美術館内はもちろんですが、各前売り券
販売所等に配布いたします。前売り開始は8月2日です。貴重な里帰り展、じっくり堪能
してください。
 
 また、その次に開催される、「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」の印刷物製作も、順調に
進んでいます。次は肝心な色校正に入ります。今回は特に色に関して質の高さを求められる
ので、時間がかかるかもしれません・・・。こちらの前売り開始は9月1日からの予定です。

2008年7月24日木曜日

祝・100

たまたま気づいてしまった。ブログ100件目の記念ブログです。
でも、ブログ内容はもう決まっています。
本日の活動記録、普及係による学校団体の対応です。
新居浜市にある中萩中学校の美術部は、毎年夏休みに鑑賞&制作体験で約2時間コースで来館してくれます。今年も1ヶ月前からご依頼をいただき、今日は2班に別れて、(22名での制作がスペース的に難しいのです)半数が鑑賞、もう半数が制作を行い、その後入れ替わる、という内容で実施しました。
鑑賞では、1点の作品を数十分かけてみんなで話し合いながら見る対話型鑑賞法でじっくりと見てからその後は自由鑑賞。今回は、企画展「八犬伝の世界展」から1点を選出しました。
「これから、この作品について話し合います。自分の意見、感想を言うためには、まず、作品を隅々まで観察することから始めましょう〜!」というyukinkoさんの言葉から始まり、突然に意見を言えと云われてもぉ〜と引いている生徒を前に、「あ、目があった。じゃあ、あなたの意見から聴きたいな♪」と、yukinnkoさんと目が合った人や端の人が無情にも次々と指名され、それにともなって、最初はポツリポツリ、しかしだんだんとノッて来るといろいろと意見が出始めていました。自由に思ったことを話していいんだ!と解ってもらえばこっちのモノ?! 
鑑賞が終わった後は、「今回も面白い意見が出てきて楽しかったぁ〜」とyukinnkoさんはご満悦で戻ってきました。
制作では、今回は塩ビ版で版画体験です。(毎回内容を変更しています。以前は染めやフォトグラム(写真)など)
今回の制作には、昨年度のアトリエ同好会「銅版画」のメンバー3名もボランティア参加をしてくれました。中萩中学校の皆さんには。下書きを準備してもらっていたので、直ぐに塩ビ版にニードルで彫り始め、油性インクを詰め、拭き取り、刷るという行程を進めて一人2枚を作成しました。乾燥棚に並んだ今回の作品。いかがでしょう?



2008年7月21日月曜日

永遠の美、のヒケツ

 昨日のtake4さんに続き、今日から八犬伝のオススメグッズの紹介を行おうと思ったのですが・・・その前に、今回の八犬伝関連の事業についてご紹介しようと思います。写真の表になっているのが全部関連事業です。
  それで、本日ですが、本日は午後14:00から講堂で薬師丸ひろ子主演の角川映画「里見八犬伝」 が開催されました。この映画、私yukinkoが中学生の時に大ヒットした映画です。また、「八犬伝」という物語の存在を知ったのも、この映画が一番最初だったので、私はこれまで、「八犬伝」と聞くとまずこの映画を思い浮かべていました。(同じようなことを思われた方!同世代ですね~!!)
 しかし、今回この「八犬伝の世界展」を担当して、原作や原作に忠実な漫画の山、その他もろもろの関連資料、人形劇のビデオ等に埋もれる日々を送った結果、その後映画化、ドラマ化された八犬伝が、どこが脚色されて、どこが原作どおりなのか、また脚本家がどのようにお話を膨らませているのかを「へえ~っ」と楽しめるようになってきました。これは、気づき始めると大変面白いです。また、そんな風にいろいろな解釈・・・脚色を可能にする、脚色してもなお一大エンターテイメントとしての質を保ち続けるこの「八犬伝」はやはり、とてもすごいのだと感じました。
 この、映画「里見八犬伝」。キャスト(特に脇)もなかなか豪華な布陣です。その中でもyukinkoの一押しは、悪女「玉梓(たまずさ)」を演じる、昔も現在も大物の某女優さんです。彼女が一糸まとわぬ姿で血の海を泳ぐシーンなどは、まさに玉梓(たまずさ)そのものです!すごいです! シビレます!
 そしてこの女優さん、20数年前と今と全く変わった(年をとった)気配を感じさせません。これはすごいです!今も昔も夏○マリです!う~ん、すごいです!何かヒケツがあるのでしょうか~!!!。本当にこの方だけ、クローズアップして観ても大変大変面白い映画です。
 「里見八犬伝」は8月17日(日)も午後14:00から講堂で上映します。ぜひ、お越しくださ~い。
 (※写真は、悪女玉梓の怨霊が乗移っている尼僧、妙椿(みょうちん)です。)

2008年7月20日日曜日

開幕!

take4です。
「八犬伝の世界展」、昨日から開幕しました。

昨日は3連休の、そして夏休みの初日ということもあり、美術館より海水浴?なのか、いつもに比べると比較的静かな館内でしたが、今回は作品が全般的に小さいものが多いせいか、ケースに額に近づいて、時間を掛けて見入っていただいている方の姿が印象的でした。

昨日は監修の同朋大学・服部仁教授による記念講演会を開催し、貴重な八犬伝錦絵コレクションについて、はたまたこぼれ話等、興味深いお話をいただきました。




さてさて。
「もちろん見に行くよ!」という方、「うーん、ちょっと興味はあるけど、暑いしなァ・・・」という方、「八犬伝って何??」という方、いろいろおありかと思いますが、このブログを覗きにこられてる皆様は、きっと来ていただけるものと信じ、展示以外のお楽しみについて、担当3人から、不定期に投稿していこうかと思います。

今日は、図録について。
展覧会の記録として制作される図録。お買い求めになられる方も少なくないと思いますが、今回は特に点数も多いので、ボリュームたっぷり。これで2500円とはお買い得じゃありませんか!
全作品の図版はもちろん、作品解説、論文、出品者のうちお二方(見てのお楽しみ)による特別寄稿、資料編(あらすじ、人物相関図、八犬伝浮世絵データベースetc)などなど中身も充実。
















さらに今回は!(深夜の某ショッピング番組のようですが・・・)
図録がぴったり入るオリジナル・エコバックも作成しました。
図録を入れて帰ったあとは、お買い物にお出かけに重宝すること間違いなしです。
展示されている浮世絵から取った子犬(もちろん8匹!)をモチーフに、それぞれ伊予弁風に名前をつけています(拡大写真のわんこは「する犬(けん)」)。
こちらは500円。是非是非、図録とご一緒にお買い求めください。

その他、今回は素敵なグッズをご用意しております。
また随時、おすすめをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。

2008年7月18日金曜日

“江戸”ってカッコイイ!!

 「私は、この展覧会を見に来る人たちに“江戸”ってカッコイイ!って思って欲しい」
これはこの4月まで八犬伝展の主担当を務めていた、当館学芸員のnさんが遺していった言葉です。以来、この言葉は八犬伝展の展示、教育プログラム、イベント、演出、ミュージアムグッズに至るまで、展覧会に関わる全ての事業の根幹となる、とても大切なコンセプトとなりました。そしてその後を引き継いで、急遽、主担当となったtake4さん(真ん中!)、副担当A-tashiさん(右)、yukinko(左)をずっと、本当にずっと支えていた言葉でもありました。
 nさんの言葉のとおり、八犬伝が出版された江戸時代の後期は、文学、歌舞伎、浮世絵等の大衆文化が一挙に花開いた時期です。
 展覧会を見て頂くととてもよくわかるのですが、まず第一章からノックアウト状態です。第一章では八犬伝の著者、曲亭馬琴関連の作品や資料が展示されているのですが、八犬伝の読本(よみほん)ひとつとっても、表紙やそのちょっとした隅にあしらわれた意匠の心憎さに、もうメロメロになってしまいます。はっきりいってかわいすぎ!です。
 更に、この「カッコイイ」は続きます。
 第二章から第三章にかけては浮世絵に描かれた八犬伝の登場人物たちや物語の名シーンが続々と登場するのですが(200点以上あるんです、これが・・・)、これがまた「く~っ」とたまりマセン。どうたまらないかというと、こんなドキドキする構図、アリですか?というのはまだ序の口で、例えば登場人物の着ている着物の色や柄の合わせ方、口紅!の色(笑えます)やアイブロウの形(これも笑えます)をひとつひとつ見ていくだけでも本当に溜息が出てきます。本当にとても「粋!」です。
 私の親しい学芸員のひとりで、現在、伊勢型紙を調べている三重県立美術館のiさんも言っていましたが、作品を見ていると本当にこの意匠等の分野は江戸後期が一番のピークではないかと思えてきます。
 そして、第五、六、七章と展示は続きますが、今回この第六章のところで非常に挑戦的なキャプションを持つ作品が登場します(笑)。この作品は個人の方のコレクションなのですが、今回の展示の中でどれかひとつだけ好きなものを持って帰ってもいいよ、と言われたら私は(※今の時点では、)すかさずこちらの作品を挙げると思います。本当にとてもとても楽しい作品です。
 ・・・と、展覧会紹介はここまで。続きは、ぜひ会場にお越しいただき、自分の目で作品を見て、そのイメージの世界を十二分にお楽しみください。どんな展覧会でもそうですが、で・す・がこの八犬伝はもっと、見た人の数だけいろいろな「発見」があると思います。作者、馬琴の仕掛けは本当に「カッコイイ!」。さあ、『八犬伝の世界展』、いよいよ明日から始まります!!ぜひぜひお越しください。お待ちしてま~す!!!

※他にも面白い作品が目白押しなのです!!!(どれかひとつ選べと言われたら迷ってしまいます)


青春の一ページ

 ・・・別にtake4さんに叱られて、ごめんなさいをしている場面ではありません。これは、(あんなにも校正したのに)やはり出てきてしまったキャプションの間違い修正のために、本日午前中、展示室の中で一生懸命最後の作業(修正文字をカッターで切り取り、糊でペタペタ貼っていく・・・)に励んでいる、チーム八犬伝のtake4さん、A-tashiさんと私yukinkoの何ともアナクロい追い上げの姿です。(涙)
  以前開催した「聖徳太子と国宝法隆寺展」の時もそうでしたが、難しい漢字がいっぱい出てくる展覧会の時はどんなに気をつけたつもりでも、やはり間違い箇所が出てきてしまいます。三人でせっせせっせと切り貼りを行って、照明等の最後の微調整を行ったら、いよいよ本日15時から開展式が始まります。 (本日のカメラマンは館長です!!)

(おまけ)照明微調整中の図、です。

2008年7月17日木曜日

できたてカンフォロ36号


美術館の情報を発信する広報誌の最新号が出来ました。

今回から、諸事情により1色刷りとなり、デザインも一新。ありの巣穴をめぐるように記事が構成されています。展覧会の情報や普及事業のレポートな旬な記事が満載です。

ぜひ一読してみたい方は、美術館のパンフレットスタンドに設置していますので、ご来館ください。早いものがちです。(後日、HPでもダウンロードできます。)

新コーナー、スタッフの「つぶやき」もお見逃しなく!今回は、誰のつぶやきが聞こえるかな?

2008年7月16日水曜日

ただ今、八犬伝の準備で大忙し

 びーぶろでは、日曜日から八犬伝展のニュースが書かれていませんでしたが、今週月曜日から、八犬伝の準備が本格始動しています!日曜日の夕方に作品が到着し、月曜日から額師さんも東京から3名来られ、200点を上回る作品を額装する作業が始まりました。

 そして翌、火曜日からは作品輸送、展示作業を受け持つ展示輸送会社のスタッフも合流して、本格的に展示作業が始まりました。そして・・・ようやく展示も終盤を迎え、このように書き込みができる余力が出てきました。(ご報告が遅くなってすみません)

 展示作業や、八犬伝のグッズなど紹介したい事柄が本当に山のようにあります!これから追々紹介していきますので、乞うご期待です。

 では、まず最初。今回は、作品の額装作業を紹介することにします。今回は、浮世絵を大量に借りてきています。作品寸法が事前に分かっているものは既にマットの窓(作品が覗く枠)を切抜いてきてもらっているのですが、今回は作品所蔵者の方の付けられている番号と、展覧会での展示番号が異なるため、まず作品番号の確認を展覧会担当のtake4さんがしています。

 そして、すぐその横では、作品番号に沿って、既に窓の開けられたマットに作品を置く位置決めを額師の方が行っています。作品を安全に展示するためには、マットに隠れるところが多いほど良いのですが、そうすると見せたいところが隠れることもあるため、できるだけ見せたい!でも作品を安全に展示したい!というところで、悩みます。
 また、二枚三枚と続きものの場合、どこを合わせると一番その作品が良く見えるのか?!ということも作品の見え方を左右する重要な仕事です。マットを開けては閉め、を繰り返し作品の見え方をチェック。1mm上にずらしたり、右にずらしたり、左に振ったりと気の抜けない大変な作業が行われています。
 そうして位置決めが出来た作品から、作品を固定していきます。今回、借りてきている作品は展覧会終了後、元の状態に戻してお返しするため、麩糊によるひんじどめではなく、和紙で作った小さな紙片で作品の四隅をとめています。 そうしてそれを額に入れて展示室に運び展示していきます。
 しかし今回のこの作業、作品の点数は実に200点を上回り、フルに活動してもらって三日間もかかりました。地下で作品にうずもれる日々で始まった今回の展示作業です。





2008年7月14日月曜日

遅ればせながら・・・ロンドン美術館巡り編


 六月にフランスとイギリスへ出かけてきたのですが、
今回初めてのロンドンに残された時間は、午後1時半からの半日のみ。
そこで・・・テート・ブリテンナショナル・ギャラリー、そして夜間開館の
大英博物館を夜の8時まで休憩なしで見学しました。
 ご存知の方も多いかと思いますが、いずれも膨大なコレクションを誇る館ばかり・・・。
しかも最初のテート・ブリテンでは企画展「東方の魅力」まで見てしまいましたので、もう大変でした。
 そして残念なことに、大英博物館は夜間開館でしたが、エジプトやギリシャ、オリエント
コーナー以外の大半は閉まっていました。やはり正規の時間に行かなければいけませんね。
 このスケジュールは全くお勧めはできませんが、とても密度の濃い半日でした。

2008年7月12日土曜日

ジブリの絵職人 男鹿和雄展の展示を見てきました。


 当館で11月から1月にかけて開催する、男鹿和雄展が、
今日から札幌芸術の森美術館で開催されます。
今後の準備のため、展示の様子を見に行ってきました。

 ひとつひとつの作品がすばらしかったです!

 当館の環境を整えて皆さんに喜んでもらえるようがんばります。

今年も『指令書』出来ました

  昨日のA-tashiさんのレポートにもあったとおり、私yukinko昨日は「たんけん!はっけん!八犬伝!」の『指令書』作りにもくもくと勤しんでおりました。写真は作成途中の指令書および指令書周辺の必須アイテムです。この指令書は、毎回、館内で切ったり貼ったりして作っている、職員お手製のとてもアナログな代物です。(イラストは毎回、友の会職員の0さんにご協力いただき、サイン文字等はデザイナーのyさんにご指導いただいています)  『指令書』とは、ここ最近夏の展覧会で恒例となっている“ワークシートによる対話型鑑賞プログラム”に使われる必殺!アイテムです。(第一回目が「聖徳太子と国宝法隆寺展」、二回目は「四大浮世絵師展」、三回目は昨年の「M.C.エッシャー展」でした。)
 お手本になったのは、現在岡山で準備中の博物館、林原自然科学博物館で毎春・夏に行われていた「恐竜博士への道」というとても面白い展示プログラムがそもそもの始まりです。林原では常設展示を使ってのプログラムだったのですが(もちろん、それはそれでネタを捻り出すのに大変苦労しておられましたが)毎夏毎夏、お題(展示テーマ)の違う当館バージョンの制作もまた、楽しくも大変頭を悩ますところです。
・・・本当に、毎夏毎夏、各展覧会担当者から「今年のお題」を告げられる度に最初は「本当に出来るのだろう~か~?・・・」 としばし悩みます。しかし、そこからいろいろ考えて、担当者とも相談を行い、展示メッセージとのバランスを図りながら、だんだんと形になっていく過程は大変面白いです。
 と、ここで今年の指令書の中身はどのようなものかお話したいところですが、それはまだまだナイショにさせてください。(実は昨日も、とある新聞社から指令内容についての問い合わせがあったのですが、今お話すると本番当日が面白くなくなってしまうので、具体的な中身についてはごめんなさいをお願いしました・・・。)
 今年も一応準備が出来た『指令書』ですが、プログラムが始まる前日まで実は印刷をしません。それからプログラムが始まっても一挙には刷ってしまいません。これは何故かというと、この指令書は途中、参加者の反応を見て、改善を加えるべきと判断した時には何度でも改定を行うからです。過去にも、参加者の様子からプログラム会期中、4回にわたって指令書に改善を加えたことがありました。
 そうするとまた、えっちらおっちら手作業が始まります。しかしその時は大変手間に思える改善も、それがめぐりめぐって翌年や次々回の取り組みへの糧になったりしていて、このMADE IN愛媛県美の『指令書』の成長のためには欠かせない過程となっています。
 さて、今年のプログラムはどんな様子、どんな出会いがあるのでしょうか。今は期待と不安、両方入り混じった気持ちでドキドキとその時を待っています。

旅の宿から②













今朝(日付はすでに変わったので、正確には昨日の話ですが・・・)は10時に千葉市美術館で積み込み作業開始。出品点数自体はとても多いこの八犬伝展ですが、各作品のサイズはおしなべて小さめなので、積み込み作業は普段に比べると随分とスムーズ。 1時間ほどで終了し、ただちに出発!
今日は、途中長野を経由して岐阜羽島までのルートを激走の一日でした。

17時少し前に長野県信濃美術館へ到着。善光寺の側にあるこちらの館、take4は初めて訪れます。
実は東山魁夷展のオープンを明日に控えて、今日は内覧会の日という大変お忙しいところ無理を言って、閉館時間後の作業をお願いしました。
お借りしたのは菱田春草描く「伏姫」。春草らしい繊細な作品です。

18時に長野を経ち、一路岐阜羽島へ…確か隣の県のはずですが、意外と遠い。
作品集荷は大抵数日(から長いと2週間程度)に及びます。大切な作品を積んでいるので、夜間屋外に停めておくのは危険!ということで、安全のため翌日の借用先に前もって伺い一晩停めさせていただいたりすることがありますが、明日は、今回の展覧会監修をお願いしている名古屋の服部仁・同朋大学教授(今回出品される浮世絵のほとんど全てをご所蔵されています)のご自宅…なので、そうもいかない。こういう場合は、そこから一番近い輸送業者さんの支店の倉庫に停めたりします。今回は少し離れてますが岐阜羽島なのはそういう事情から。結局到着したのは23時…で、無事にトラックを停めたのを見届けて、先ほどホテルに入りました。
移動距離が長く、特に地方を回る場合には、こういうシチュエーションは良くあること。それもこれも作品の安全を第一に確保するためです。お借りした時点から作品に対する一切の責任はこちらにある訳ですから。
明日は10時には名古屋入り。いよいよ今回の展示の核となる錦絵200点の借用です…が、私は作品が館に到着する前に、展示ケースの設置など前もってやっておかないといけない作業がまだあるので、名古屋で千葉市美術館の学芸員さんと交代し、点検・輸送はお任せして、一足先に飛行機で松山へ戻ります。

そして明後日には全ての作品が到着。いよいよ展示作業に突入します。

2008年7月11日金曜日

八犬伝の下準備?

 只今、イタリア展が終了し(裏では搬出作業が急ピッチで進んでいます。)、19日からの八犬伝のために作品集荷に向かっているtake4さんの留守を預かり、今日のyukinkoさんは「たんけん!はっけん!八犬伝!」の指令書づくりに、a-tashiは年表校正に勤しんでいました。
 その傍らで、miさんが夏休みイベント「ふしぎ玉をつくろうの試作を新館エントランスに飾りつけに行きました。2階にmiさん、下に助っ人を依頼して高さ調整に余念がありません。
 藍染の糸で作られた玉には、八犬士の文字が浮かぶ予定でしたが、1玉に文字を入れたところで、ない方が良いかも?!と取りやめてしまいました。お時間があれば、1文字を探してみてください。
 試作を卓上に置いていると老若男女を問わず、興味をもって下さる方がいます。「電球を入れて照明にするの?」・・・。それも素敵なのですが、今回は、ふしぎ玉を作るところまでの予定。興味がある方は、8月14日(木)15日(金)の午後3時から美術館中庭にお越しください。先着30名でふしぎ玉を作ります。

2008年7月10日木曜日

旅の宿から①


「八犬伝の世界展」担当・take4です。
昨日からのyukinkoさんの投稿からお分かりのように、留守をお守りいただいているyukinkoさん・A-tashiさんに多大な迷惑&仕事を振りかけながら、私は図録の最終校正と作品集荷のため、現在関東方面に出張中です。

昨日は午後1時にスタートした図録の最終校正・・・まあ最終だし、さらっと見れば大丈夫だろう・・・とタカをくくっていたのが大間違い!!難しい漢字だらけの八犬伝ならではといいますか、まるで最初の校正のように、次々に発見される誤字・脱字。で、結局終了したのは午前0時でした・・・。
当然それは展示用のキャプションにも反映されてくることなので、昨日の投稿にもありました通り、待機中のyukinko&A-tashi両氏に10分おきに電話をしては、訂正箇所を指示するという始末なのでした。

まあ、とにもかくにも図録とキャプションについては、これで一段落。
今日からは作品集荷・輸送が本格的にスタートしました。すでに千葉市美術館さんのほうで、東京都内と近郊の作品については、何回かに分けて集荷していただいていたのですが、愛媛で出品交渉したところについては、やはり責任を持ってtake4がお伺いするべきなので、今日から3日間は私が担当することになりました。

案外知られていないことですが、こうして各所から作品をお借りする際は、担当の学芸員自ら輸送のトラックに同乗して、集荷に回ります。
大切な美術品ですから、直接自分の眼で見て手で触れて、作品のコンディションを確認することが基本です。美術品の貸し借りは、信用が最も大事。チェックの際には手際よくかつ安全に作品を扱い、この人(館)になら安心してお貸しできるという気持ちになっていただかなければいけません。

今日は、東京国立博物館(通称・東博、※写真は正面入口です)と栃木県立博物館へ。しかもお借りするのは両館とも長~い絵巻物(八犬伝の物語は、室町時代に起こった結城合戦という史実から始まりますが、その結城合戦を描いた絵巻がいくつか残っていて、今回はそれも展示するのです)。
東博は日本の博物館の頂点に立つ館。何度か借用にはお伺いしていますが、独特の雰囲気があって、いつも緊張します・・・。
栃木県博もこれまで幾度かお世話になっているのですが、こちらは何しろ10メートルを超える絵巻が3巻!巻末まで一通りチェックするのに、ひたすら開いては巻き・・・の繰り返しで必然的に時間がかかりました。

今日集荷した作品は、夕方に一旦千葉市美へ搬入。明日の朝、これまでに集荷している作品とともに、一回り大きなトラックに積み替えて、一路愛媛へ・・・でも明日・明後日とその途次で、また何ヶ所かに寄って作品を積み込んで行きます。

明日は長野の信濃美術館に寄って、ひとまず岐阜羽島まで走ります。到着予定は午後10時・・・。
引き続き、明日もレポートいたします。

HPの書き換え

 本日、八犬伝のキャプション校正を皆様の手を煩わせながらどうにか入稿してから始まった作業・・・、それは、パソコンとのにらめっこでした。

 企画展「イタリア美術とナポレオン展」も終了し、「八犬伝の世界展」に追いかけまわされているのは、びーぶろをご覧の方には周知の事実ですが、そんな中、ここに良く登場するyukinkoさんとa-tashiの急ぎの仕事がまだあります。実は、私たちは、HPの担当者でもあるので、HPの企画展情報を変更するという重大な仕事が待っているのです。しかし、HP担当と云っても、特別パソコンに長けている訳ではない私たち二人は、毎回、パソコンやそのソフトたちに玩ばれながら、HPの文字校正を二人で、えっちらおっちらと打ち変えています。
 本日も企画展「イタリア美術とナポレオン」から「八犬伝の世界」を展覧会情報に持ち上げ、次回展覧会「ベルリン国立美術館所蔵日本美術名品展」を打ち込み、付随する携帯サイトを打ち変え・・・と作業していました。

 5月にHPを大幅リニューアルして、簡単に打ち変えられるように変更したつもりでいましたが、展覧会ごとにイラストレーターで図版を作るように設定したために、1~2か月に一度の画像操作に一番頭を悩ませています!

 本日も、八犬伝の校正最終入稿後、お昼前から、HPを変更しはじめ、パソコン、イラストレーターに振り回されながらも、どうにかアップしたつもり・・・です。また、どうぞご覧ください。

ただ今最終チェック中

 ・・・昨晩で終わっていたハズ、の文字校正ですが今日もa-tashiさんの指揮のもと、朝からチェックしています。そして、すぐ隣では印刷会社の方にお待ちいただいています・・・。
 take4さんの今日の日程は東京国立博物館、栃木県立博物館への作品集荷、そして夕方には千葉市美術館に作品を搬入する予定になっています。ですので、今日はtake4さんに聞きたいことがあっても日中、携帯から流れるのは留守番電話の空しいアナウンスのみ・・・。(でも、そこに鬼のような「連絡ください、連絡ください、連・絡・く・だ・さ~い」の伝言を入れるのですが。※逆の立場で言えば出張先で聞く、こういう伝言ほど不安(嫌)なものはありません。でも仕事なので仕方ありません)。 しかし、もうすぐ校了!です。がんばります!
 

2008年7月9日水曜日

大草原と美術館2


 前回から2か月経ちましたので、再び、前庭の草刈りの季節です。梅雨も明け、日毎に厳しくなる日差しの中、当館職員sさんが今朝からどんどん伸びた雑草を刈取っておられます。
 真夏の草刈りは暑さとの戦いです。ですので、日よけ対策はもちろんのこと、こまめな水分補給と休憩を繰り返しながら、この後しばらく草刈りが続きます。


校正の嵐~

 本日から、八犬伝展の作品集荷にtake4さんが旅立ってしまったので、その留守を守りつつ、しかし展覧会開催に向け、バタバタと準備を進めているyukinkoとa-tashiさんです。
 今日の写真は何をしているのかというと、これは、旅立ってしまったtake4さんの置き土産・・・そう、「キャプションの校正」の最終チェックをしている場面です。とりあえず、お昼の締切には間に合わせ、ふうーっと一息ついたハズ・・・だったのですが、やはり甘かったです。
 忙しい時ほど他の仕事もどんどん舞い込んでくるわけで、この後は旅先から新たに見つかった校正箇所を指示するためリンリン(東京から)鳴り続けるtake4さんからの電話と印刷会社への連絡、来館者対応と展示準備に明け暮れた、本日の午後でした。
 と、いうわけで、今また電話がかかってきました・・・。今日の校正はエンドレスな予感・・・。

2008年7月8日火曜日

美術館で職場体験

昨日、職場体験学習で重信中学校より2名の生徒がやってきました。
とは言え、美術館は本日、休館日。
休館日は仕事がないんじゃないの?とお思いになるかと思いますが、美術館には休館日ならではの仕事として、展示替えというのがあります。南館の貸ギャラリーは、ほとんどが休館日に展示替えすることとなっていて、その展示対応のため、2名が出勤しています。ということで、中学生はその2名の仕事密着することに。
まずは、美術館内に事務局を置く美術会さん(県展などの事務局)の会報誌などを会員さんに送るための封入作業をお手伝いしてもらいました。
ちょうど封入ができた頃に、お昼休みの時間。お弁当を食べながら、次回展覧会「八犬伝の世界」のついて、展示の内容やどんな仕事をしているのかなど、担当学芸員の話に興味深く耳を傾けていました。
午後からは、アトリエを見学した後、アトリエで使用するボロ布切り、夏のワークショップ「ふしぎ玉をつくろう」の試作づくりをしました。
体験は美術館のほんの一部の仕事でしかなく、あとは作業の合間のスタッフとの会話で、美術館がどんなところか少しでもわかってもらえれば、幸いです。
最後に、学校へ戻ってからの仕事として、「八犬伝の世界」のポスターとチラシを託し、学校への広報をお願いしました。広報活動も美術館の仕事の1つ!みなさんを展覧会にご案内してくださいね。


2008年7月7日月曜日

完成、完成


 本日、つい先程、八犬伝展のプログラムスタッフユニフォームが全て刷り上りました!!(写真上が表、下が裏側)先日もお話した「牡丹の花の痣」はユニフォームごとに場所が違います。今回も、いろいろご心配&ご協力いただき、なんとかプログラム開始に間に合いました!! この後は、仕上げにアイロンでインク止めを行ったら、本当に本当の完成!です。
 さあ、これで八犬士ならぬ、三十犬士の誕生です!!
 プログラム「たんけん!はっけん!八犬伝!!」は7月27(日)からスタートです。お楽しみに~。

2008年7月6日日曜日

本日、千秋楽

 「えええ~っ!!どうしたんですか、nさん?!その服、結婚式ですか~?!!!!」
 「はい、結婚式用です。今日は作品が“皇帝”なので、ちょっと失礼のないように正装しようと思って・・・ (笑顔)」 本日は『ナポレオン展!トーク』最終日。展覧会自体も明日で終了ということもあり、今朝は開館と同時に展示室はたくさんの来館者で賑わい始めました。そんな中、本日のトーク作品、フランソワ・ジェラール《戴冠式のナポレオン1世》の担当、作品ガイドボランティア1期生のnさんが颯爽としたスーツ姿で展示室に登場。なんだかいつもと百四十・・・五度くらい違うそのいでたちに、私yukinko思わず声を張り上げてしまいました。
 本日のトーカー、nさんは普段は会社勤めをされているため、ウイークデーの活動にはあまり参加することが出来ません。しかし、そんな中、トークを担当される際には作品及び作品周辺に関するリサーチを大変熱心に進められ、また本番中も鑑賞者の言葉を自然に拡げることができる、ここ数年本当にめきめきと成長されている方のお一人です。 
 展覧会の終了間近もあってか、今日のトークは始めから40数名の参加者で大賑わい。写真でもおわかりになると思いますが、あまりの人の多さに前方がみえません。(このようなことは、プログラム始まって以来、初めてのことです)そして、このように参加者が多くなってくると、トーカーが話している声が後ろの方まで届かなかったり、何を話し合っているのか全く聴こえないため、途中から立ち去る方が増えてきます。しかし、今日のnさんの声は後ろの方までよく通り、またみなさん最後までどなたも立ち去ることなく、ずっと作品鑑賞に集中されいました。そして、トークは無事終了となりました。

・・・しかし、そんな中、実はnさん今回のトークには恐らく、初めての不完全燃焼な想いを抱えておられました。それもそのはずです。この対話型鑑賞法に適している参加人数は最大でも30名までがベストな人数です。これは、お互いの顔が見える、ぎりぎりの人数です。もちろん、たとえこれ以上多くなっても、鑑賞者から作品に対する意見がどんどん出てくれば、トークは面白いものになって来ることもあります。が、多くの場合はそんな風にはなりません。つまり、あまりに人数が多くなると参加者はお互いに遠慮してしまいがちになり「私はこう思うんだけど」という意見を持っていても、つい他の方を気にして「こんなことを言ったら笑われちゃうかも」とか「まあ、いいか」とせっかくの意見を引っ込めてしまわれます。そして、今回、まさにそのような事態に陥ってしまったわけなのです。 美術館ではこのようにトーク初体験の参加者が困ってしまう、その事態をお手伝いするために、他の作品ガイドメンバーが毎回、何人か参加者の中に混じっています。これは「作品をありのまま見て意見を言っても大丈夫ですよ」という環境を創り出すために、毎回、助っ人的な役割としてお願いしています。しかし、nさん、本日のような大人数が初体験だった(緊張されていました)のと、初めての参加者の声を拡げたい一心で、途中、ガイドメンバーが助っ人で入れてくれる意見については拡げることを極力抑え、結果、意見が拡がらない⇔初めての参加者はますます黙りこむ・・・という悪循環に陥ってしまい、いつものnさんらしいトークが影を潜めてしまうことになりました。(しょぼぼん・・・)

 この他のガイドメンバーが参加者に混じっていることは時としてあまり良くない時もあります。それは、ガイドメンバーは、みなさんこの「対話型鑑賞法」が大好き!な方ばかりなので、ついついトークが乗ってくると、助っ人の役割を「すっかり」忘れ、ご自身が100%トークを楽しんじゃってる!、こともままあるからです。しかし、これは良いとも、悪いともいえません。なぜならば、やはりメンバー自身が作品を「みる」ことを楽しめないと、本当の意味で参加者のお手伝いは出来ないからです。けれどもやはり、メンバーばかりの会話になるのも良し悪しです。

 後の反省会でもお話されていましたが、nさん、そこのところの加減をどうしようかとトーク中ずっと葛藤されていたそうで、この「加減」は、nさんにとっても、そして私や他のメンバーにとっても大事な今後の課題ですね、ということを話し合い今日の反省会を終えました。自らがトーカーを務めるトークも次回への大事な糧になりますが、他の方のトークもやはり大切な経験のひとつとなります。今回は非常に多くのことが学べました。ですので、nさん、ありがとうございます!そして次回に向けてがんばりましょう!

2008年7月4日金曜日

順調、順調

 昨日に引き続き八犬伝展ユニフォームのレポートです。今日はmiさんと一緒にユニフォームの表側デザインの印刷を終えることができました♪これで作業の三分の二まで無事完了です。なかなか順調です(喜)。この後は、八犬士の体のいろんな箇所にある「牡丹の痣」をこれまた、Tシャツのいろんな箇所にひとつずつ刷り込めば、めでたくユニフォーム完成!です。

※写真の文字を見ていて、あれ?何か足らないんじゃないの?とお気づきになられた方もおられると思います。そうです!確かに三文字足りません。でも、これにはちゃ~んと理由があるのです。しかし、それはまだ伏せておきます。この謎を解き明かしたい方はどうぞ、プログラム「たんけん!はっけん!八犬伝」にご参加ください。

2008年7月3日木曜日

ムボーな企て

 本日は、中学校団体対応(午前中)の後、午後からアトリエ1八犬伝展プログラムのスタッフユニフォーム作りに専念するため、朝から準備万端!気合十分!の私、八犬伝担当yukinkoです。
  前回のブログでもお話しましたが、昨年の悪夢を再び繰り返すことは断じて許しがたいため、本日は服装からして、「インクが飛び散ってもオッケー!全く問題アリマセーン!」でばっちり決め、更にアトリエに入ってからは製作に必要な道具の指さし確認から始める、という気合の入れようで臨んだのでした・・・。そうです。思いっきり、肩に力、入ってました。
 「本当に一人で大丈夫?」と、最後の最後まで心配してくれたA-tashiさんの優しい手を「大丈夫!問題なーし!」と振り切り、鼻息も荒く始めたところ・・・開始5分で問題が発生しました(早かった)。
 なんとインクが上手く布に乗りません(固)。今回は布地が紺色のため、くっきりと文字をプリントしようと、いつもより粘りが強いインクを使用したのですが、あまりの粘つきにスキージー※が足?をとられ、ノロノロと手を動かすうちに、あっという間に「失敗」してしまいました・・・。おまけに何度か作業を繰り返すうちに、シルクスクリーンの細かな目からどんどんインクが漏れ始めて来てしまいました。
 さあ、こうなってくると当初の作成予定がぐらぐらと音を立て始めます。しかし、悠長なことをしている暇はありません。「大丈夫。落ち着け、落ち着け、平・常・心」と本当はちょっと動揺している自分に言い聞かせ、とりあえずの応急処置は済ませたところで、向かった先は・・・。
 「A-tashiさ~ん。た~す~け~て~」

「だから言ったじゃない!!言わんこっちゃない!!」
 そうです・・・。A-tashiさんが助けに来てくれました!!(涙!感謝!!)
 この後はすぐそばで、yukinkoのこれまでのつれない所業をギャーギャーと非難する、A-tashiさんの実は本当はあたたかい言葉を心地良いBGMとして聴き、流しながら、なんとか本日のノルマ・・・(作業の三分の一)を終えることが出来ました。
 明日は、A-tashiさんとまた続きを一緒懸命がんばります。どんなユニフォームになるかは、どうぞお楽しみに~。

※「スキージー」:インクを刷るための道具

展示替えのその後に。

そうです。展示替えの後にすること。それは、掃除です。では、ここはどこ? 展示室ではないような…。と思った方、正解です。ここは、展示していない作品を保管している『収蔵庫』と呼ばれる美術館の心臓部です。

温室度を24時間設定し、ダイヤル式の大きな鍵も付いていて、美術館職員といえども、おいそれとは入場できない部屋です。
以前は、年に一度燻蒸(くんじょう・虫やカビを殺すために薬剤を投与すること)を行っていましたが、日々の清掃を充実させることが、一番の予防策!との考えから、当館でも収蔵庫の清掃を行っています。収蔵庫の出入りの多くなる常設展示替え後に、しっかりと清掃をすること!としています。


年間6から8回の清掃予定日に、学芸員が各自の予定から年間3回を選択し、その担当が3から4時間、みっちりと清掃します。屏風ラックや絵画ラック(絵画や屏風を立てかけたり、吊り下げて保管が可能な台車式のラック)の下や、ラックの奥の隙間も掃除機をかけ、棚の埃をおとし、空拭きをします。(広い収蔵庫を雑巾を握りしめ、床を走り回ると、筋肉痛と膝小僧にあざが顔を出すことになります。)





一見綺麗に見える収蔵庫ですが、 掃除機で吸うと埃がいっぱい取れます。掃除機があっという間に、ゴミでいっぱいになるから不思議?です。 一度の掃除に何度も埃を落とし~、せっせと掃除に勤しみ、作品にカビや虫が近寄らないように頑張っています。




2008年7月2日水曜日

展示替えしました。


 本日7月2日より当館2階の多くの作品を入れ替え、展示しています。

*西洋美術・・・モネ、セザンヌ、他
*特集展示「絵のなかの物語」:梶田半古、岩波昭彦、他
*じっくり味わうこの一点:野田青石《瀞八丁図》
*武智光春コレクション 福田平八郎
*特集展示「育樹祭記念 緑の中へ」:小清水漸、土田麦僊、中川八郎、他
(一部展示替えがあります。)
*畦地梅太郎の原画Ⅱ 「人を描く」

ぜひ2階も覗いてみてください。

重たい作品展示風景。

  小清水漸の作品《傘の木の石の色の》の展示風景です。大きな石の
塊を門型という道具を使用し、持ち上げています。

 展示室3の風景です。中央に見えるのが石を使った小清水漸の作品です。
後程ご紹介しますが、今回2部屋使用し、様々な分野の作品を織り交ぜ
「育樹際記念 緑の中へ」というテーマでご紹介しています。
 

このページの先頭へ