愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2009年1月30日金曜日

お出かけ中

本日、4点の作品が他館の展覧会への出品のため、お出かけしていきました。
お近くの方、どうぞご覧ください!

●「香月泰男と1940-50年代の絵画」
 会場:下関市立美術館(山口県下関市)
 会期:2月5日(木)-3月22日(日)
 貸出作品:古茂田守介「静物(1)」(昭和30年)、「静物(2)」(昭和30年)

●「没後30年 安田靫彦展」
 会場:茨城県近代美術館(茨城県水戸市)
 会期:2月7日(土)-3月22日(日)
 貸出作品:安田靫彦「守屋大連」(明治41年)、「古事記」(昭和21年)


       

2009年1月27日火曜日

遡って展示室より



男鹿和雄展で、様々な色や形に作った壁を元通りに戻す作業がほぼ終わりました。片付けるのは早いもので、壁が次々と倒れていく様は、何ともいえない不思議な光景です。そして実は、壁に色を塗るのは新館が出来てからの10年間で初めてのこと。長年の汚れはもちろん、穴まで丁寧に補修してもらい、とても綺麗に生まれ変わりました。職人の皆さんありがとうございました~。

舞台裏中継①

 yukinkoです。さて本日、館内をウロウロしていた時、突然の↑のような情景が目に飛びこんできました!ここはいったいどこ?これは新しい作品(聞いてないよ~!!)の出現か?!・・・と、その時、壁の両側からヒョコヒョコと怪しい影がふたつ。 影の主は宇宙人・・・ではなくtake4さんと、j.bさんでした。ゴロゴロと重い音をたてながら白壁を動かしていきます。そうなのです。ここは美術館2階にある常設展示室。現在、2月4日から開催のテーマ展に向けて、壁面移動の真っ最中なのです。実は常設展示室の1.2の中には、展覧会図面にあわせて稼働する秘密(では全然ない)壁面が20枚ほどあります!!(常設3には15枚もあります)
 男鹿展終了後、しばらく閉じられているかに見えるドアの向こうでは、実は着々と次の準備が進められています。そして、所変わって、地下にある作業室では・・・

 2月14日(土)からオープンの「畦地梅太郎 山のいのち、人のぬくもり」展の作品の額装作業が急ピッチ!で進められていました。写真↑は、じ、実は「ちゃんと採寸したハズ・・・の作品が額の中にあれ?あれれ~」の場面に遭遇してしまった、ナイスショット!!を激写したものです。(展覧会準備では想定外のことが起こるものです。)この後はいったいどうなるのでしょう~か!?もちろん、や・り・な・お・しです。担当者boxyさん、あと少しだ!ファイトッ!!
 と、このように美術館の上でも下でも次回に向けての準備が静かに、しかし着々と進めてられています。さて、私yukinkoも現在、美術館情報誌の原稿締切りやなんやかやで、ちょっとお尻に火が付きかけています。が、がんばりま~す。

2009年1月25日日曜日

友の会のアトリエ教室

今年も「友の会のアトリエ教室」が始まりました! 友の会は、洋画や書道など通年の教室を持っていますが、年に1種目、アトリエの機材を使用した(アトリエの利用者増強も狙いつつ)短期連続講座を開催しています。

3回目になる今年は、『木口木版』です。愛媛県でただ一人?の木口木版作家の土居明生先生を講師に迎え、3回講座で一作品を作ります。
浮世絵などで知られている木版画は板目木版といわれる、木を縦に切った板を使っています。木口木版は、堅い木を輪切りに切って、乾した版木を使用するので、材料を確保することもままならない技法です。今回は、先生が10年以上前に切り出し大切に乾燥させていた山椿を提供していただき、講座の実現と相成りました。

第一回目の本日、木口木版とは?!の先生の説明を聞き、行程の説明を受け、先生の数々の作品も手に取りつつ講座は始まりました。
今回は、木を磨き、版木の状態にする!というのが一番の作業となります。紙やすりを100番、200番、400番、600番と順番に使い、反面をすべすべの状態にします。黙々とした作業を2時間近く続けることになりましたが、出来上がった版木を撫でている心地よさは格別でした。出来上がった滑々の版木に墨汁を塗り、下絵が描ける状態に仕上げて2週間後の次回までに下絵を描いてくるという宿題を抱えての終了となりました。



2009年1月24日土曜日

福岡も雪だった

take4です。
先週は新潟への出張でしたが、昨日今日は九州・福岡へ。 お仕事ではありませんが、九州大学での美術史学会の研究発表に出席してきました。

昨秋、当館で開催した「美がむすぶ絆 ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展」。当館の前の会場で、準備の段階から一緒にお仕事をした山口県立美術館のPolarisさんが、この時出品された一作品について、その後研究考察されたことを発表されるというので、「戦友」(と勝手に呼んですみません・・・)の発表を拝聴しに行ったという訳です。

Polarisさんが、特に出品作品の中でも思い入れを持っておられた作品でしたし、take4も一昨年、準備のために訪れたアジア美術館で、一緒にこの作品を拝見した時にも、これまで門外不出であったこの作品を、日本で初めて展示することに携われる重責と栄誉をかみ締めたことを思い出しました。
展覧会は会期が終われば、図録以外は跡形も無くなってしまいますが、今回のように終わったらそれで「ハイ、サヨウナラ」でないこともある。重要な指摘が多かった今回の発表。未来へつながるそういう成果を、take4も一つでも多く残していけたらなぁと、改めて思います。


せっかくなので、大宰府まで足を伸ばしてみました。
天満宮もまだ朝早かったので、人もまばら。
昨日・今日と、福岡もこの冬一番の寒さだったそうで、こないだの新潟とほとんど変わらない気温でした。時折、大粒の雪も。

天神さんといえば梅。でもまだ少し時期が早くて、境内の梅園はこんな感じ(歌川広重の名作「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」みたいなアングルですね・・・狙ったわけではありません)。ピンクの蕾がだいぶん膨らんでいました。
そして、大宰府といえば、もう一つ目的が。

大宰府天満宮に隣接して、2005年に開館した九州国立博物館。なかなか来る機会に恵まれず、ようやく初訪問。しかし、何もかもがデカイ・・・。


市内に戻り、福岡市美術館(写真)、福岡市博物館とハシゴ。
今回の旅は、完全に私的なものですが、たいてい学芸員たる者、よその地に行くと見られるだけ展覧会を回ってしまうものです。出張・移動の合間、はたまたプライベート旅行であっても、展覧会や美術館・博物館巡りを主にスケジュールを組んでしまいがちな悲しい生き物です・・・。いや、名誉のために「研鑽・スキルアップを怠らない勉強家」と訂正しておきましょう。

市美術館は所蔵品が素晴らしいですね。しかも常設の特集展では、江戸初期の山口・九州で活動していた雲谷派(うんこくは)の展示をしていて、各所から作品をお借りし、きちんと図録も作成された渾身の内容!常設展でここまでの充実度・・・脱帽・敬服でした。

2009年1月22日木曜日

植物をモノクロで写す-フォトグラム編-

今年は「実技講座 色の時間」で、黒色をテーマに
講座を実施してきました。
そのうちの1つ「植物をモノクロで写す」の1回目を先日、18日(日)に開催しました。
この講座は3回コースで、毎回違った技法を用い、植物をモノクロで写し取り作品を作ります。

1回目はフォトグラムという写真の技法で制作しました。
フォトグラムというのは、暗室で、白黒の印画紙の上に
直接物(今回は植物)を置き、光を当て、その感光させた
印画紙を現像液に浸すと、光の当たった部分が黒くなり、物の像の写真ができるというものです。要するに印画紙の上に置く物がフイルム代わりになるのです。
まず、美術館の周辺で素材となる植物を採集に出かけました。冬とは言え、堀之内には常緑樹や雑草が豊富で、落ち葉なども含め、たくさんの種類の植物が集められました。
そして、暗室での作業。植物を選び、配置を決め、印画紙の上に並べます。その上から光を当て、現像液に浸します。じわじわと黒の濃淡で像が浮かび上がってくると、
思わず受講者の驚きの声が上がりました。
植物の厚みや形、露光時間などで現れ方は様々。配置を考え、同じ画面の中で、並べた植物によって露光時間を変えながら、作品を数枚作りました。露光時間や植物の種類による透過性の違い、構成をいろいろ試しているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。
2回目はソフトグランドエッチング(2/1) 、3回目は拓本(2/15)で、植物の姿を写し取ります。この季節の植物の姿を作品にしてみませんか?
※講座の詳細についてはホームページでご確認ください。

2009年1月20日火曜日

男鹿和雄展を終えて

 11月18日に始まり、先日の1月18日に最終日を迎えたこの展覧会、本当に多くのお客様に来ていただきました。ありがとうございました。特に終盤を迎えるに従って、会場が混雑し、ゆっくりとした雰囲気で鑑賞できないような日も多くなりました。それでも、男鹿さんの温かい作品、スタジオジブリの魅力溢れる世界に触れて、皆さんきっと満足していただけたのではないかと確信しています。

 この展覧会は、4月から長崎、そして長野へと続きます。愛媛でご覧になれなかった方たちは是非また他の会場でみてください!

 今日、全ての作品が無事点検、梱包を終え、美術館を出発しました。手馴れたスタジオジブリのスタッフの方や作業員さんたちのお陰で撤去はあっという間でした。早すぎて少々寂しい気持ちです。
 ただまだ明日からは、壁などの復旧作業が始まります・・・。今回は新しい壁をつけたり塗装したりしているので、なかなかこれが時間がかかるのです。

 さて今日からもう美術館は開館しています。2月2日までは、「アートの散歩道」と称した開館10周年記念所蔵品展を開催中。リピーターのお客様もいるほど内容が充実した展覧会です。男鹿展など、過去の展覧会のチケットの、所蔵品展のもぎり部分が残っていれば、みることができます。ぜひお越しください。

2009年1月16日金曜日

盲導犬との出会い

 yukinkoです。先日のブログで、介助犬との出会いをご紹介をしましたが、今日は盲導犬の○○号がユーザーの方とともに男鹿展に来てくれました!(すみません。yukinkoまたもやコーフンしていて、写真撮影の了解はいただいたのですが、犬の名前を聞くのを忘れてしまいました・・・涙。)  ご存知の方も多いと思いますが、介助犬や盲導犬は仕事中は、ユーザーの方のコマンドを聴くことや周りの状況をみることに集中しているため、話しかけることも、触れることも控えなければなりません。ですのでyukinko、今日は撮影の許可を頂いた後、そっと○○号にエールを贈りながらその場を素早く立ち去りました。
 ちなみに、先日少しだけご紹介した、我が家の「どうもう犬」(オス・5歳・32㎏)と、私yukinkoの仁義なき、果てシラズ・・・な闘いは、今も続いています。

2009年1月15日木曜日

雪国・愛の旅路

take4です。
昨日より、松山からは遠く離れた日本海側のある地域に出張で来ています。
先日、ちょろっとこちらで書きました、この春開催予定の展覧会の準備(出品予定作品ご所蔵者へのご挨拶&最後の出品交渉)です。
まだ詳しい内容がお話できないので、とりあえずは画像でお察しください・・・。


舞台は、今話題のこの文字を掲げた方の御当地(ただし、この方と展覧会とは、ほぼ全く無関係です・・・)。
昨年末からこの辺りは大寒気が居座り、寒さと強風と積雪のトリプルパンチ。瀬戸内生まれの軟弱なtake4には、ほとんど経験のない超絶気候!
どういう格好で挑めばいいのかも、いまいちピンと来ず、とりあえず背中じゅうにカイロを貼り巡らせ、ズボンの下にはタイツを履き、慌てて買ったブーツを装着して、いざ出陣。

明日までの3日間で、計8ヶ所を回る旅。しかも山を隔て、それぞれが10キロ程度ずつ離れたところにあります。当然車でないと回れない山間のところも多いので、企画会社の方にレンタカーを運転してもらい(最近のスタッドレスタイヤは優秀ですね)、ナビを頼りに雪の中をぐるぐると・・・。雪に埋ずもれて、どこもかしこも同じ景色(笑)。

昨日は海沿いに2件。この辺りは、展覧会で取り上げる人物の生誕地(ちなみに、ある演歌のヒット曲の舞台でもあります)。 日本海から吹き付ける強風に耐えるため、ここの集落はごらんの通り(↑)、海に対して直角に立ち並んでいます。
日本海側は、吹雪いたと思ったら、突然晴れ間が出て、でもまたすぐに掻き曇り・・・と、天候がコロコロ変化しますよね。昨日も今日も、日頃の行いが悪いせいか(?)、車で移動中の時に限って、ものすごい吹雪で周りが真っ白・・・という恐ろしい体験をしましたが、この海沿いの町を訪れた時は、幸い雪が止んでいて、最悪の状況は免れました。ただし、風は強かったです。

そして今日は、山間のさらに雪深い地域へ・・・。

ところどころ道路がツルッツルに凍っていたりして、ヒヤヒヤドキドキしながら慎重に移動。
午前中、1件回った後で外に出ると、今回一番の吹雪!交渉は上手くいったのに・・・あるいは祝いの紙吹雪ならぬ生吹雪なのか。

次の場所は15センチくらい積もってました。
そもそも松山は雪は降ることはあっても、まず積もったりしないので、かなり新鮮でした。しかし、この寒さには耐えられない・・・。

今回の場合、「点在する作品たちを尋ねて回る=この人物の活動範囲(当然徒歩です)をたどる」ということになります。また、どの所蔵家の方からも、それぞれの土地とこの人物との関わりの深さ・偉大さが語られ、とても実感に満ちた有意義な旅になっています。
お話をしながら、展示の構成・魅せ方もいろいろ浮かんできましたし・・・。

明日は、残りの3件。
これを超えれば、出品作品はほぼ全部決まります。
明日も相当積もるだろうなぁ・・・。


2009年1月12日月曜日

介助犬との出会い

 yukinkoです。本日三連休の最終日、美術館は男鹿展観覧のために来館されるお客さんの波は朝から途絶えないものの、昨日のように観覧まで90分待ち(昨日はエントランスホールが大混雑でした)の様子はないようです。(比較的みなさん落ち着いて観覧されています)
 さて、他の博物館では見かけたことはあったのですが、実は昨日、おそらく当館初めて!の「介助犬」(ラブラドールレトリーバー)を迎えることとなりました!・・・しかしyukinko、展示室入口付近までずっと介助犬と同伴されたお客さんをご案内していたのと、また、初めての出会いにすっかりコーフンしていて、名前を聞くのも、そして写真を撮るのも忘れてしまいました・・・(涙)。
 御存知のとおり、2002年10月1日に施行された身体障害者補助犬法により、美術館でも障害者の方の盲導犬・介助犬での来館をご案内しています。
 介助犬の○○号?は、話に聞くとおり、公共の場所では毛を落とさないように専用のトレーナーを着けていましたし、そして何より・・・すばらしく賢こかったです。少々暗めのエレベーターの中でも、そして来館者で恐ろしくごったがえし、加えて狭い展示室内でもきちんと、同伴の方のコマンド※を聴き、終始自分の仕事に務めていたようです・・・。(※犬に出す、sit(座れ)、down(伏せ)、heel(付け)等のコミュニケーション用語のことです)
 そして、そんな介助犬○○号?の働く姿を眺めながら、yukinko少々泣けてきました。と、いうのも実はyukinko、○○号と見た目も体格も全くソックリ!な犬を一匹飼っています。が、わかっているとはいえ・・・、あまりの違いに~深ああいため息が出てしまいました・・・(号泣)。
そしてこの後、自宅にてココロを入れ替えたyukinkoと「どうもう犬」(オス・5歳)との仁義なき闘いが始まったのは・・・言うまでもありません。

2009年1月11日日曜日

始動!

 yukinkoです。本日は午前10:00から、美術館の新館会議室にて今年初めての作品ガイドボランティアスタッフの集まり・・・2月14日から始まる畦地梅太郎展関連事業「ヤッホー!山男トーク!」の研修会が始まりました。今日は、ここ松山ではこの冬一番?!の寒さで時折みぞれも降って来ましたが、研修会の現場は総勢20名のスタッフのみなさんの熱気でムンムン、つられてyukinkoのエンジンもブルルン、そして畦地展担当学芸員のboxyさんの説明にもだんだんと力(リキ)が入ってきました!   本日の研修会は、いつものとおり
 ①展覧会概要説明・・・展覧会内容や、現在の時点での展示室の状態(イメージ)等の説明を行っています。作品がどのような状態で展示されているのかという説明は、小さなことのようですが、トークを行う者にとっては非常に重要です。なぜならば、作品がガラスケースの奥に入っているのと、壁に掛かっているのとでは、お客さんとのやりとりがまるで違ってくるからです。 
 ②トークに使う作品についての説明・・・今回の展覧会の趣旨は何か、なぜ、この作品になったのか、そしてどのようなことを今回のトークで目指すのかについて、お話しています。愛媛県美術館では作品選定は毎回、私yukinkoと展覧会担当者で相談して決めています。
 ③作品割り振り・・・研修会参加者はみんなトークのメンバーとなります。今回の畦地展トークでは合計7つの作品を使いますが、メンバーそれぞれが関わってみたい作品を選んだ後、同じ作品を選んだ人どうしでチームを組みます。
 ④トーク事前練習日・・・本番前までに、チームメンバーをお客さんに見立てて、それぞれのチーム毎に前練習、模擬トークを行っています。練習具合によっては、ナビゲーター役が交代することもあります。 
 そして、⑤その他・・・事務連絡等の順番で行いました。
 畦地梅太郎は、地元、愛媛ではよく知られている郷土作家であり、描かれたモチーフ(対象)も私たちに親しみのある山々や風景のため、ともすると「作家の想い」の読み取りにのみ終始してしまいがちですが、今回のトークでは畦地梅太郎初めて!の方も「みえたものそのまま」を素直に、そしてじっくり畦地作品をお楽しみいただけるように作品選定を工夫しました。
 『良い作品というものは自立しているもので、それは作家の想いからさえも自立しています。(中略)その作品が本当に良いものなら、そこから各自が読み取って組み立てる「お話」は広がりを持ちながら、しかし人間としては同じ方向へと向かいます。』
                          (宮城県美術館 教育普及部長 斎正弘氏談)
 地元愛媛の人間にとっては、見慣れた石鎚山(いしづちさん)をモチーフにした作品であっても、それをみる人が紡ぐお話はひととおりではないはずです。特に「山」に対するイメージは、人の心と決して無関係ではありません。今回のトークでも、また新しい「出会い」があることを、スタッフ一同心待ちにしながら・・・さあ、今年も本格始動です!

2009年1月9日金曜日

祝! 『アトリエの森』の登場です。

年末に愛媛大学の『博物館Ⅱ』を美術館が担当していると以前のブログで紹介しましたが、その事後報告&お披露目 新コーナーのご紹介です!!!
15コマの講義のうちの一つで学生たちに制作してもらったもの。それは、アトリエひろばの新グッズです。布製の紙芝居をヒントに、woolの布で台紙を作り、その台紙にパッチワークで、木や波紋を描きこみました。そして、同じく布で葉っぱや蝶などの小物を作成し、裏面にマジックテープを取り付けたり、ボタンや紐を縫い付けたものを大量に作成。台紙に自由に貼り付けて色んな画面を完成させてもらおうというものです。

そこで、学生たちに、葉っぱなどの小物の制作をお願いしました! 授業内容としては、活用目的を伝え、①最低一つは制作すること。②片手の手のひらサイズまでの大きさとすること。③台紙となる布の図案に沿うものであること。としていました。
こちらの準備不足で、途中でマジックテープが足りなくなったこともあり、直ぐに使用可能!とはなりませんでしたが、どうにか受講者全員が一つは制作してくれました。ミシンもないので、手縫いをお願いしたところ、縫い物慣れしてない子達が多かったようで、手を加えないと使用に耐えないことが判明。形を崩さないように縫い足し作業を行っていました。(ガ~ン)
みなさん凝りに凝って、(ただの葉っぱを作ってくれた子が少なかった! 悲しい・・・)蛸や蛙、顔?、魚、モモンガ?などなど様々なモチーフができあがりました! 徐々に出していくのでお楽しみに!

このたびお披露目と相成りました!!!


※アトリエひろばとは、簡単創造体験の場として美術館南館のアトリエ入り口に設置してある空間です。当館では自由に制作ができるアトリエを開放していますが、アトリエの利用には準備が必要であったり、制作行程がわからないと直ぐに創作できないものが大半です。そこで、アトリエで作って、ちょっと来館した人に楽しんでもらえる空間をとの思いで設置しています。これまでは、空き缶などの廃材で作った楽器を置いていたり、不定形のブロックにペンキを塗り自由に組み立てて遊んでもらっていました。今度は、様々な布に触ってもらおうと、今回の制作をしました!


なので、美術館にご来館の際、ちょっとお時間があればどうぞお立ち寄りください! アトリエの入り口の柵に台紙を貼り付けていますので、台紙についている小物たちや小箱に入れている小物を、マジックテープやボタンで台紙に貼り付け、様々な画面を作ってみてください。お話を作って動かしても楽しいかも知れませんね。活用方法は様々です。

取り合わせの妙

take4です。
明日から分館(萬翠荘:ばんすいそう)では、企画展「墨の造形―吉田蔵澤を中心に」が始まります(3月22日まで)。
今日は、一人その展示作業に行っていました。
分館展示はゼロ予算の事業なので、準備から作品の運搬移動、展示作業に至るまで、一切が100%手作り!毎回、担当者が狭いケースの中で、分館のスタッフさんに所々手を借りながら、汗をかきかき(笑)展示をしています。

分館は新館・南館のある堀之内からは、少し離れた場所(歩いて10分程度、地図参照)、松山城の立つお城山のふもとに位置しています。
1922(大正11)年に、松山藩主の子孫に当たる久松定謨(ひさまつ・さだこと)伯爵が、別邸「萬翠荘」として建設したもので、迎賓館としても利用されていました。2階の展示室へ上がる吹き抜け階段のところには、ステンドグラスがはめ込まれていたりして、当時としてはかなりモダンな洋風建築だったと思います。

分館は正式には「郷土美術館」という名称なので、展示では基本的に郷土の美術を扱います。take4は日本美術担当なので、分館展示の際には、建物との調和に毎回苦慮します・・・。今回もどうしようと悩んだ挙句、江戸中期の松山で活動していた吉田蔵澤(よしだ・ぞうたく:1722-1802)という画家を中心に据えました。蔵澤は、松山藩士の家に生まれ、役人としての仕事を全うしながら、奔放な水墨画(特に竹の絵)をよくした人物。かの正岡子規・夏目漱石も、毎日掛けては眺め暮らしたというほど、その絵に魅了されたそうです。ちなみに、漱石はこんな俳句も詠んでいます。

 「蔵澤の竹を得てより露の庵」

実は、この分館がある場所には、かつて漱石が松山中学に赴任した際に下宿していた「愛松亭」がありました。また現在、裏手には子規と漱石が同居していた「愚陀佛庵」が復元されているなど、子規・漱石とはゆかりの非常に深い場所。じゃあ、その二人が愛した蔵澤の絵ならば・・・と企画した訳です。


展示の様子を少しだけ。
蔵澤の竹図ずらり。一点一点、描き方が微妙に変わっているので、味わいもそれぞれに違います。


蔵澤以外にも、江戸から現代までの水墨画と書、あわせて17点を展示しています。
こちらは、洋風のしつらえで見る禅僧の墨跡。意外とイケました。いわゆる「取り合わせの妙」ということで・・・。
他には、昨年没後100年を迎えプチブームになっている三輪田米山(みわだ・べいざん)や、戦後書壇の巨匠村上三島(むらかみ・さんとう)氏など、愛媛の書家の作品も出してみました。

古くから中国では、「墨は五彩を兼ねる」と言います。すなわち、水を含ませれば無限の諧調(グラデーション)が出せる墨は、あらゆる色彩を表現できる最強の色だ、という意味です。
「地味」とか「古くさい」と思われがちな水墨画・書ですが、じっくり見ているといろんな発見がありますよ。
分館は昨秋改修工事を終え、リニューアルしました。是非、この機会にお越しください。

2009年1月8日木曜日

続いてお土産。

今日ご紹介するのは、お酒です!

そう、秋田出身の男鹿さんはお酒が大好きな方。といっても、とても強いのですが、穏やかに楽しみながら飲まれます。

その男鹿さんがラベルを描き、スタジオジブリの鈴木敏夫さんが名前(実はこの展覧会の題字も鈴木さんによるものです)を書いた、秋田の日本酒「刈穂」とビール2種を会場で販売しています。

「刈穂」はきりっとした芯のある味わいが楽しめますし、ビールは日本で唯一という、ブナの天然酵母を使って作った、優しい味わいのべっこう色のもの(左手)、そしてもうひとつは奥深い苦味が喉にしみ込む濃い褐色のもの(右手)と2種あります。全てお勧めです!

2009年1月6日火曜日

男鹿展お土産情報。

 今日は展覧会オリジナルグッズの紹介です。

 人気が高いのは、やはり図録。600点以上の今回の出品作品が掲載されています。色彩が綺麗に再現されています。きっと家に帰ってまたゆっくりとみたいと思われる方、展覧会をみた思い出にしたい方が多いのでしょう。
 それから同じく書籍では、男鹿さんの画集です。こちら、男鹿さんの話や技法についての詳しい解説がたくさん載っていますので、男鹿さんのことをもっと知りたい方、背景画の技法について興味がある方はこちらもぜひお手にとってみてください。実は私も、男鹿さんに初めてお会いした後すぐ書店で購入し、いろんな情報を参考にさせていただきました!

 ちなみに右手の画集Ⅱの表紙は愛媛の石鎚山です。男鹿さんは実際に登ってスケッチをされています。展覧会では、この作品はもちろん展示していますし、またこの作品が描かれる様子をモニター等で詳しく紹介していますよ。

また後日、といってももうあまり日がなくなってしまいましたが、続いて展覧会グッズの紹介をします~。

2009年1月5日月曜日

それぞれの仕事始め

A Happy New Year !
take4です。今日から仕事始めという方も多いと思います。まずは、皆様にとっても「福」多き一年でありますように・・・ということでダルマをどうぞ。

すでに2日と3日は、「男鹿和雄展」の特別開館もあって、担当のj.b.さんはじめ一部のスタッフは先掛けて始動しておりましたが、美術館は昨日が本格的に仕事始め。ただし、昨日・今日はまだ半数ずつの出勤体制だったので、事務室は静かな年始でしたが、骨休めも束の間、またいつもの日常が戻ってきました。


次回の企画展「畦地梅太郎展」の準備も佳境に突入。boxyさんは、デザイナーさんと図録校正の真っ最中です。


その畦地展では、昨秋のベルリン展の時同様に、会期中毎週日曜日にガイドボランティアスタッフによる対話型ギャラリートークがあります。ということで、yukinkoさんはトークで使う作品の選定を始めた模様。boxyさんをつかまえて、あれやこれやと相談しながら、にらめっこ。年始からフルモード!


j.b.さんは、年始開館のお疲れが出てるのか?・・・と思ったら、出張の精算に関する事務処理(これ、結構面倒なのです!)で半日ほど費やしていたらしく・・・ややうなだれ気味。男鹿展もあと10日あまりだ。ファイト、オー!


take4は年末から引き続き、今春の展覧会の出品交渉の電話+近々、厳寒の北のほうへの出張が控えているので、その準備に追われています。
仕事の合間に、届いた年賀状をチェック。今年はいつもに比べて多い・・・それだけ、去年は新たに仕事でご一緒した方が多かったということですね。改めて、忙しかったなぁ・・・とちょっぴりフラッシュバック。

今年も一同、良き美術館づくりに尽力していきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2009年1月3日土曜日

館長のお正月


 本日も、昨日を越える多くのお客様に来ていただきました。ありがとうございます。大変混雑してしまい、ご迷惑をおかけしましたが、その中でもお客様が少しでも快適に鑑賞していただけるよう、道案内に私も声を張り上げ頑張りましたが(のどが痛くて声も枯れました・・・)、館長も昨日から立ちっぱなしで張り切っています。駐車場のスタンプ押し係や、入り口付近の案内係など、「実際にお客様と触れ合うことによって、皆さんが館内でどのように過ごされるのか、自分の目で確かめることができる」と館長は言っていました。

2009年1月2日金曜日

明けました。


明けましておめでとうございます。
美術館も男鹿和雄展のみですが、今日から始まりました。お陰さまで本展覧会中で一番多くのお客様に来ていただきました。明日もスタッフ全員で、皆様に幸せな年初めを過ごしていただくよう、万全の準備をしてお待ちしております!

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