愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2009年2月28日土曜日

梅と梅太郎

take4です。
美術館の南側のお堀端では、ちょうど梅(右手・お堀側)と早咲きの桜(左手・斜面側)が咲きほころんでいます。
満開の桜ももちろんいいけれど、可憐さと気品という点では梅も捨てがたいですよね。




馥郁たる香り、楚々としていて清らかで、どの春の花よりも先駆けて咲く梅は、 中国でも日本でも、古来文人が愛すべき気高い花。
享楽的な桜と、高潔な梅。皆さんはどちらがお好みですか?


さてさて。
昨日の図録に続いて、take4推奨の畦地梅太郎展グッズをご紹介しましょう。こちらです。

一筆箋(上・420円)とポストイット(下・210円)です。何ともほのぼの、カワイイですねー。
昨日の図録にも表紙に雷鳥が一羽あしらわれていたように、畦地の描くモティーフは、どれもこれも「グッズ馴染み」が良いといいますか、ほどよい主張・存在感が素敵なのです。take4はひそかに「ワンポイント・キラー」と命名しました。

一筆箋は3種の風景画カット入り。ポストイットは超キュートな「さけぶ鳥たち」。
よっ、にくいね、コノヤロー!
実際にお手に取っていただくと、みなさんも思わずそう叫んでしまいそうな愛らしさです。

2009年2月27日金曜日

畦地梅太郎展グッズ


お久しぶりです。畦地梅太郎展もオープンし、やっと一息、のboxyです。

というわけで、今回は同展のグッズ紹介。作家ご遺族や書店さんの協力も得て、かわいいグッズや畦地さんの著作も充実しているショップですが、私としてはやっぱり、今回のオリジナル図録をお勧めしたいところです。展覧会と同じように図録も、デザインや構成を通して作家像を表現していくわけです。私の感じている畦地さんのイメージは、素朴だけど小粋なところもあって、とってもピュアな人。 図録表紙には風合いの良いマット紙の「白」を生かし、彼がよく描いた雷鳥をワンポイントで入れ、メインタイトルの字体にもこだわってみました。B5判で1500円とお求め安いサイズ&価格ですので、本展に来られたらぜひ手にとってみてください。

2009年2月26日木曜日

5年目を迎えました

  yukinkoです。本日は午前10時から12時まで『畦地梅太郎展』の展示室内で、伊予市立伊予小学校5年生のみなさんと対話型鑑賞法によるトーク「スクールトーク」を行いました。ご存知のとおり、美術館では学校団体が来館される際、平均10名の児童・生徒に美術館のスタッフ(学芸員&作品ガイドボランティア)が1名ついて、子どもたちの鑑賞のお手伝いをしています。本日は前半(10時~11時)5グループ、後半(11時~12時)4グループに分かれてのギャラリートークとなりました。

 しかし、この対話型鑑賞法、振り返ると今年で5年目を迎えることとなりました。や~早いような、でもまだ5年、というような・・・。この5年間を振り返って、yukinko、今、いろいろと考えています。
  愛媛県美術館の作品ガイドボランティアスタッフは現在、総勢35名。年齢も、持っておられる経験も実に様々なこの35名の方々と共に仕事をさせて頂いて、yukinkoが学んだことは『ひとりだけでは良い仕事は出来ない』ということです。そして実際この思いはこの5年間を通じて、ますます大きくなってきています。
 『ひとりだけでは良い仕事はできない』。この言葉は今から10年ほど前、大阪にある、とある博物館の先輩学芸員の方が話されたひと言です。
 その頃の私は、今から思うと大変恥ずかしいのですが「ひとりでできるモン」状態で仕事をやっており、また仕事は「ひとりでもなんとかなるもの」と思っていたため、最初この言葉を聞いた時には本当にびっくりしました。しかし、この言葉はどこか私にひっかかって、その後ずっと心の中に沈殿していくことになりました。  そして現在、一人で出来ることの限界を本当に思い知らされる日々を送っています。また、コミュニケーション(ただ、しゃべるだけじゃないですよ!)の大切さや、“チームワーク”のすごさについても。
 さて、先日少しだけご紹介した3月上旬の出前授業の第二回の打ち合わせも無事終わり、(作品決まりました!3月1日には最終打ち合わせです。)4月からは第3期のガイドスタッフの研修もスタートします。 とても楽しみです。

春がきたら

take4です。
早いもので、そろそろ年度末。気ぜわしく日々が流れていきます。

当館も、年度末恒例の事業(作業)というのがいくつかあります。
設備の保守点検だったり、新年度へ向けての準備だったり。

先日のyukinkoブログのような新年度用リーフレット作成もその1つですね。
3月は特に発送物が多い季節です。このリーフレットの他にも、Canforo(美術館ニュース)、春の展覧会チラシ類etc…次々に封入・発送が続いていきます。そして、こちらも忘れちゃいけない。

今年度に開催した企画展図録の発送です。
毎年この時期に、県内外の美術館や関係者の方々に、1年分をまとめて発送しています。

限られた予算、近年は当館でも、図録の作成数はぐっと少なくなってきていますが(泣)、だからこそ逆に、こうした送付作業は、当館の活動をお知らせするための重要な業務の1つなのであります。

2009年2月22日日曜日

珠玉のコラボ

take4です。
一昨日のブログはちょっと(かなり?)脱線してしまったので、イメージ回復のためにも(笑)、今日はいたってマジメ路線で。

現在開催中の所蔵品展のうち、常設展示室2では「心と魂の軌跡―今治市玉川近代美術館の所蔵品とともに」をご覧いただけます。今治市にある玉川近代美術館から、小出楢重・古賀春江・萬鉄五郎など計8点の近代洋画・版画をお借りして、当館所蔵品とのコラボレーション!小規模な特集展示ですが、実に素敵な空間になりました。

玉川近代美術館は、旧越智郡玉川町(現今治市)出身の実業家・徳生忠常氏が自身のコレクションを町に寄贈し、昭和61年に開館。「ヨーロッパの小さな地方都市にあるような美術館」をコンセプトに、国内外の名だたる作家や郷土作家のすぐれた近代作品を多数収蔵していて、その質の高さは、近代美術史がそのまま辿れるもの。緑豊かな山々とのどかな田園に囲まれたまさに「小さな美の館」。建物は、松本竣介(1912-48)のご子息の設計によるもので、ヨーロッパの教会を思わせる心安らぐ瀟洒な造りです。

アイデアとしては結構以前から温めていたこのコラボ企画でしたが、さかのぼること1年ほど前、boxyさんと翌年度(=今年度)の所蔵品展の内容をいろいろ考えていた中で、急遽浮上。折りしも同時開催の企画展は「畦地梅太郎展」。この好機、常設展でも近代日本の洋画・版画の優品をたらふく(笑)堪能していただきたいと、早速先方にお話したところ、こちらの要望を十分汲み取ってくださり、トントン拍子でまとまりました。ということで今回は、「心と魂の軌跡」というテーマに沿って、大正から昭和戦前期を中心に、内省的な作風の作品をboxyさんがセレクションしました。

冒頭を飾るのは、玉川近美所蔵の恩地孝四郎(1891-1955)の名作版画「萩原朔太郎の像」(昭和18年)。近代日本の版画史上、そして肖像画史上でも屈指の名品。ご存知の方も多いでしょう。
恩地は、畦地梅太郎に多大な影響を与えた存在。ゆえに、今回の展示では、この作品だけは何が何でもお借りしないと成立しない!で、夢の師弟共演がここに実現しました。

とは言え、予算的には通常の常設展示の枠内でのやりくりしか出来ないので、チラシを作ったりといった通例の広報手段は当然断念・・・。上の写真(右)の通り、ささやかな単色刷りのDMのみ作成しました(左は玉川近美のパンフレット。ともに会場内でも配布しています)。

畦地展をご覧の後は、是非2階の所蔵品展へ(企画展をご覧の方は、常設展は無料です)。4月6日(月)まで開催中です。
なお、3月21日(土)14時からは、玉川近代美術館の学芸員さんをお迎えしてのフロアレクチャー(with boxyさん)を開催します。

2009年2月21日土曜日

デビュー前夜③

  ・・・これは、何をしているのかというと来年度の美術館の教育普及プログラムパンフレット『するん?』」の原稿が今、たった今!まさに、校了~!!!やったああああああ!と悦に入っている、私yukinkoの姿です。(カメラマンはa-tashiさんです。いい感じに撮ってよ~、と注文をつけ・・・いえ、お願いしたところ、いろいろがんばって激写してくれました。感謝!)
 しかし、校正することウン○回。見ても見ても、いっこうに減らない朱い文字(校正箇所)に中盤、少しヘコみそうになりましたが、大勢の目でチェックを繰り替えし、本日「よっしゃー!!」と、校了、原稿を送り出しました。
 この後は印刷屋さんにがんばっていただき、3月上旬に納品~、県内外に発送~となります。この他にも年度末は、館内のいたるところで来年度事業の印刷物の準備や発送、事業の打ち合わせ等が行われています。
 と、いうことでもうすぐ、新年度の『するん?』が出来上がってきます。どうぞ、お楽しみに!

デビュー前夜②

 yukinkoです。本日はデビュー話がまだまだあります。
美術館では明日の午前11時と午後2時からの2回、常設展示室で、赤ちゃんと一緒に美術館の展示室を散歩(作品鑑賞)する「バギーツアー」の試みを始めます。
 これは、「独身の時はよく美術館に行っていたけれど、今は子どもが小さく、他の方に迷惑がかかりそうで、なかなか行くことができないんです・・・」という声や、 「子どもと一緒に作品鑑賞を楽しみたい!」等々の来館者の方&yukinkoの友人、知人の声を伺い、なんとか美術館でも工夫できないだろうか・・・ということからスタートすることとなりました。
 実はこういったバギーツアーは県外ではもうすでにいろいろと取り組みがなされていて、今回の取り組みにあたっても先輩館である水戸芸術館の学芸員の方に丁寧なご助言をたくさんいただきました!

 と、いうことで本番は明日ですが、今日は先ほどの中学・高校デビュー!の打ち合わせ後、ツアーに関わる、授乳室、幼児と一緒に使える館内のトイレ、もしも作品鑑賞ツアーに集中できなくなった時のための、プレイスペースの準備等、今の時点で考えられる必要事項のチェックを行いました。

 さて、明日はいよいよ本番です。美術館ではこの試みを経て、得たこと、参加者からの声をどんどん次回の改善に活かしていこうと思っています。ツアーの集合場所は新館一階エレベーター前です!一回目は午前10時30分から、二回目は午後1時30分から、館内アナウンスでみなさまに声をおかけします。お待ちしてま~す。

デビュー前夜①

  yukinkoです。最近ご無沙汰しておりますが、決して決して仕事をサボっているわけではなく・・・目下、たまりにたまった年度末業務をシクシクとこなしている真っ最中なのです(涙)。
 さて、上の写真は本日、午後1時から行っていた作品ガイドスタッフのみなさんとの打ち合わせの様子です。(カメラマンはyukinko自身なので写っていませ~ん・笑)
 実は来月の上旬、宇和島南中等教育学校・高等学校に対話型鑑賞法の出前授業に伺うため、トーク作品の相談も兼ねて今日は第一回目のミーティングを行いました。
 愛媛県美術館では、対話型鑑賞法を取り入れて今年で5年目を迎えますが、これまでは美術館の展示室を中心に展開してきました。なので、館外に出ての活動はこれが初デビュー!となります。もちろん、メンバーはいずれもベテラン揃い。館内でも館外でもどんとこ~い!の方たちばかりです。そういう訳で、一緒にトークに伺うyukinkoも打ち合わせ当初は大船に乗ったつもりで、豪快に飛ばしていたのですが・・・。やはり、小心者。だんだんと初デビューが現実になってくることに、だんだんだんだんドキドキし始めて・・・作品選びに関して、あまりの迷いっぷり?!におしまいにはスタッフにも爆笑されてしまいました。 しかし、しかし作品選びはやっぱり大事です。時間は迫ってきますが出来る限り丁寧に考えたい!
 と、いうわけで次回打ち合わせは、25日の午後から!。がんばりま~す。

2009年2月20日金曜日

学芸員の名刺

名刺は社会人の顔。
目を引くデザインの名刺をお作りの方もいらっしゃると思います。

愛媛県美では、名刺は支給されていないので、職員は皆おのおの自由に名刺を作っています(当然自腹です)。 上の写真はその一部(上段左:yukinkoさん、同右:魔王普及係長、中央:take4、下段左:j.b.さん、同右:miさん)。
真っ赤なyukinkoさんのがひときわ目立ってますが、それぞれのキャラが良く出てますね。
魔王係長のは裏面をお見せしていますが、実は本年度の企画展スケジュールが載っています。さすが広報担当!

他館の学芸員さんの名刺も、立派なコレクションになるくらい凝りに凝ったものがあって(特に現代アート関係とか、若い学芸員さん)、面白い。そういう意味でも名刺交換は、楽しみな一瞬です。

さて。
実はこのtake4の名刺、数日前に出来上がったばかりの、できたてホヤホヤ。学芸員は、出張や作品貸出などで、全国各地の人と出会う回数も多いので、名刺の減り方も結構早い(以前、研修で50人以上もの学芸員さんと一気に交換することがあり、箱ごと持って行ったこともあります・・・)。take4も毎回刷るごとに、デザインのマイナーチェンジを繰り返していたのですが、今回は、思い切って一新しました。左下に描いてあるのは、所蔵品からトリミングした江戸時代の松山の禅僧の自画像。個人的に好きな作品なので、マイ・イメージキャラ的に入れてみました。

で、納品の日、ウキウキしながら箱を開けて、名刺入れに移し替えていたその時。

「う、うそ・・・メ、メルアドが違う・・・」

デザインについては、印刷屋さんと何度も入念な遣り取りをして、大満足の仕上がりだったのですが、文字については、全く校正していなかったのでした・・・。印刷屋さんには、旧名刺を直接お渡ししていたので、データが間違うはずがない!という安心感ゆえの過ちです。
普段は目を皿にして、図録やらチラシやらの校正をしているくせに、なんたる失態。

新年度からの減り具合を見越して、刷りも刷ったり400枚。
あまりのショックに、刷りなおす根性も甲斐性もなく、結局・・・

修正テープとボールペンで、1枚1枚アナログ修正・・・(涙)文字がちっこいので、手が震える~。
1枚でも早く減らしたいので、会う人会う人(すでに旧知の方々にも・・・)に強制的に配りまくっています。

チャンチャン♪
どんなオチやねん。

2009年2月17日火曜日

セレブなひと時を

take4です。
週末は全国各地、初夏のような陽気でしたが、また寒の戻り。でもこうやって、春はやって来るのでしょう。うららかな季節まで、あと少しの辛抱か。

さて。今日の話題は、開催中の常設展(所蔵品展)から。


日本美術を展示している常設展示室1の一角に、このような空間をご用意しています。
ケース内に展示した屏風と対面するように、畳を敷き広げています。写っていませんが、畳の左右と後方とは壁で取り囲むように仕切っているので、ちょっとした密室効果を演出。

今年度は、何かと屏風にまつわる展示やイベントが続いていますが、その発祥(?)というべきがこのコーナー。「じっくり味わうこの一点」と題して、擬似プライベートかつ、ちょっぴりセレブな気分で鑑賞していただきたく、この一年間、定期的に作品を入れ替えながら行ってきました。
きっかけは、複数の作品が集まっている展示室内に、あえて「1つの作品を心ゆくまで鑑賞できる空間」を作りたいと思ったことですが、元来、屏風好きのtake4なので、屏風の魅力をぜひ実感してほしいという意図も、兼ねています。
すでに昨年11月30日の開館記念日に実施した「屏風の居場所Returns!」の時のブログでも書きましたように、畳を敷いてそこで鑑賞していただくのは、本来、屏風が使われ鑑賞されていた「視点」に近い環境を設定するためです。

で、実際に座って見た様子が、下の写真です。
ただし、ケース内は土台があるので、その分(約30センチ)だけ高くなってしまっていますが、水平視よりも若干見上げるようになることで、作品によっては迫力が増すものもあって(今回の横山大観「松鶴図」はまさにそうです)、それはそれで面白かったり・・・。

屏風は本来、生活空間を自由に区切ったり飾ったりする調度品(そもそも「屏風」とは「風」を「屏(ふせ)」ぐという意味です)。用途に応じて好みの屏風を1つ広げるだけで、場をパッと華やかに彩ることができ、なおかつ移動したり収納したりする際には折りたためるスグレモノ。こんな屏風の特性を、take4の古い友人は「融通無碍」と表現していましたが、まさにその通り!展示室に屏風が1点あるだけで、何だか贅沢な気分になるんですよねー。掛軸とは違って横長の巨大なカンバスになるという点も、画家にとって自らの技量や創意を思う存分発揮できる大きな魅力であって、屏風を上手く描きこなせる日本画家こそ、文字通り「巨匠」であると言っても過言ではないでしょう。

とりあえず、1年間続けてきたこのコーナーは、今回の展示(4/6まで)で一旦終了の予定ですが、”屏風萌え~”のtake4なので、今後も屏風を使って面白いことが出来ないかと思案中です。

2009年2月15日日曜日

オストメイト対応トイレを設置しました

 yukinkoです。みなさんこの上の↑写真のマークは何だと思いますか?これは、「オストメイト対応のトイレがありますよ」ということを伝えるためのサインです。オストメイトとは、大腸がん等により、腹部に人工的に排泄のための孔(ラテン語でストーマ)を造設した人のことです。(引用:INAX多目的トイレ情報より)
 このストーマは俳優の渡哲也さんが付けておられることはみなさんご存知だと思いますが、私の身近な人間もまたオストメイトの一人です。  美術館では去る2月13日より、南館一階に、このオストメイト対応のトイレを設置しました。こういった多目的トイレは、最近、新しく建設される美術館や博物館では次第に設置されるようになってきています。どうぞ、身近にオストメイトの方がいっらっしゃいましたら、美術館内に設置されたことをお知らせ下さい。

2009年2月14日土曜日

畦地展オープン!

本日より展覧会が無事始まりました。作家である畦地さんの作品はもちろんのことですが、展覧会の作り手の愛もたっぷりの展覧会です。
ぜひ美術館に足をお運びください!

そして今日は開催を記念して、畦地梅太郎氏の長女、美江子さんをお招きしての対談を開催しました。娘の立場から、作家の貴重な思い出話をたくさん語っていただきました。子どもの頃、朝気がつけば夜のうちにいなくなっていて、どこかの山を放浪し、数日後にまたふと帰ってきていたこと、家族で山登りに出かけ、雪を溶かした水でコーヒーを飲んだときの情景が、後に作品の中に描かれていたこと・・・どのエピソードもしみじみと味わい深く、大盛況のうちに終了しました。

2009年2月11日水曜日

友の会アトリエ教室 木口木版画―彫りの工程



友の会アトリエ教室「木口木版画を作ってみよう」の第2回目が8日(日)に開催されました。
1回目では、ひたすら版木を磨きあげるところまでの作業を行いました。
3回目は彫りの作業ということで、それまでに下絵を考え、版木に描いてくることが受講者の宿題となっていました。みなさんしっかり与えられた宿題をこなされていたので、教室当日は、早速、ビュランを使っての彫りの作業が始まりました。始めは慣れないビュランに調子をつかみきれないようでしたが、彫りの進め具合など講師の土居明生先生にアドバイスを受けながら、徐々に彫りにのめり込んでいました。木口木版は緻密な線刻による描写が必要となるので、先生も彫りの工程が心配のようでしたが、みなさんのがんばりに感心していました。
それぞれ思い思いの絵に取り組んでいて、次回の摺りが待ち遠しいです!

2009年2月10日火曜日

COMING SOON


先週、東京・和歌山と回って集荷されてきた作品たちも集結し、今日から「畦地梅太郎展」の展示作業がはじまりました。担当のboxyさん、副担当のj.b.さんが、作業員さんたちと作業を進めています。

今回は大きかったり重かったり・・・というような作品が無いお陰もあってか、初日からスムーズに進んでいる模様です。
版画の展示ということで、一見、会場は昨夏の八犬伝展と同じような雰囲気ですが、ギトギト系のとんこつラーメンみたいだった八犬伝に対して、今回は自家焙煎のコーヒー、あるいはコトコト煮込んだポタージュとでも言っておきましょうか(俗な喩えでスミマセン)。すなわち、ほっこり・しみじみ、味わい深い展覧会なんです!

開幕まであと4日です。
COMING SOON!

2009年2月9日月曜日

アトリエ同好会(2月)

昨日の日曜日は、友の会アトリエ教室「木口木版画」とアトリエ同好会「染織」の開催日でした。両方ともmiさんとa-tashiが担当なので、ブッキングすることはあり得ないのですが・・・、a-tashiのミスで同日開催になってしまいました。(関係者の方。。すみません)

で、午前中はアトリエ同好会に参加して、午後はアトリエ教室に参加と思っていましたが・・・、なんだかんだと木口木版をmiさんにお任せし、午後も同好会の方に居りました。ということで、a-tashiからは本日はも同好会の報告です。
1月の寂しい同好会とうって変わって、本日の同好会は大繁盛?!でした。
←羊毛を解してカードをかける(繊維の方向を整えたり、混色するための作業)人
←羊毛を紡いで毛糸を作る人
 ここで紡いでいるお二方は アトリエで織りの経験は積まれているのですが、紡ぎは初めてのチャレンジ!
 悪戦苦闘しながらも、お昼頃には、何となく?かも知れませんが、ちゃんと紡いでいました!!今日は紡車が5台フル活動していて、経験者も大勢いたので、お二方も心強かったことでしょう!

←染めをする方
 本日はログウッドと?と云われたかなぁ~? 二種類の染めをされていました。
←枷になっている糸を巻き取る作業をする人(染めをした後、織りや編み物をする際に糸玉にしておいた方が作業がしやすいので、巻いています。)




←そして、最後の紹介は整経作業です。
 これは、高機にかける際の経糸の長さ、本数を確保するための作業です。これまで、高機は利用者も多かったので、2~3名で機かけ作業を行っていましたが、今回はお1人で5.5mの整経しています。この後、筬(経糸の幅だしと打ち込むもの)に通して、綜こう(経糸を通し、上下に動かすことによって、織り作業が可能になるもの)を通しと、夕方までかかって作業を行っていました。お疲れ様でした。 
3月の予定は29日(日)ということになりました。最後の染織同好会です。
これまで1年間を振り返り、展覧会の開催をしてきましたが、今年度は「講座&アトリエ展」もあったためか、今回の作業を見てわかるように、素材作りに終始してしまったからか、皆さん展覧会に興味がわかず・・・。アトリエ同好会の展覧会は見送りになりました。なので、本当に次回が最後です。がんばりましょう!
※来年度は、「版画」ということで、全版種取り交ぜで行います。版画に興味のある方はご参加ください。

2009年2月8日日曜日

照明器具修理へ

 美術館で使用している作品用の照明は、紫外線や赤外線を防ぎ、照度や光の当たり方も作品に合わせて変えられるようになっています。さらに、当館の天井の作りに合わせて特注されたと思われるこの長い首・・・。取り扱いには充分注意をしているのですが、どうしても故障してしまいます。  そこで、この度これらの照明を1つずつ確認し、修理に出す準備をしました。(ちなみに最初の写真は書類上必要な修理前の写真です。修理後も必要なのです。)予算削減の厳しい情勢ではありますが、照明なくしては作品は展示できません。特に当館展示室の天井には基調照明はひとつもなく、ひとつひとつ展示に合わせてつけるようになっているので、尚更必要不可欠なものなのです。貴重な照明器具、これからも大事に使っていきます。

2009年2月6日金曜日

職場体験

本日の午後は、常設展示室に若い監視員が3名デビューしていました。というのも、5・6日の二日間、松山市立城西中学校から職場体験で、3名の生徒を受け入れました。

昨日1時間強、そして本日の午後をa-tashiが担当しました。何を担当したかというと、丁度、常設展示室の展示替え後ということもあり収蔵庫の清掃をすることになっていたので、昨日の午後は学芸員と一緒に収蔵庫の清掃をしてもらい、2日目の午後は皆さんが美術館での仕事というと想像する展示室での監視業務を体験してもらうことになっていました。

ということで、中学校の授業時間より長い、1時間強、『美術館の作品保存について』一緒に考えてもらいました。何が始まるかも解らないのに、突然、いろいろ質問されて最初はドキマギされていたようですたが、みなさんハキハキとお答えしてくれました。その質問とは、ガイドボランティアの研修や博物館実習でも同じ質問を繰り返しているのですが。。。。

「今までに美術館に来たことある?」 「美術館はどんなところ?」 「美術館に来る時に、してはいけないと云われたことがあるよね? どんなことか覚えてる?」 そして、「それは何で?」 

そうなのです。美術館で来館者の皆様にお願いしている事柄(飲食禁止、写真撮影禁止、作品を触らない、鉛筆以外の筆記用具の使用禁止・・・などなど)は全て、作品を保全することにつながっている!のです。

折角、色々美術館の注意事項について考えていただきましたが、展示監視業務に入っていただいた本日は、企画展の端境期にあたり、入館者が・・・少ない日でした。なので、監視業務の間に、一つ指令を出しておきました。写真はその発表の時を激写。(yukinkoさんも一緒に参加してもらいました。)その指令とは、『好きな作品を1点見つけて、その理由を教えて』というもの。

みんな違う作品を気に入っていました! これは最後のモネを気に入ってくれたといってくれたTさんの意見を聞いているところです。

2009年2月3日火曜日

舞台裏中継③

take4です。
昨年11月末から企画展示室で開催していた「開館10周年記念所蔵品展 アートの散歩道」も、昨日で閉幕しました。皆さん、ご覧いただけましたか?
企画展示室で、ここまでまとめて一堂に所蔵品を公開するというのは初めてでしたので、少なからず反響もあり、普段は企画展目的で来られる方々にも、当館のコレクションを知っていただく良い機会となったのでは・・・と思います(思いたい!)。

で、次なる10年へ向けての新しい1ページ。明日からは、また元通りに2階で常設展(所蔵品展)が復活しますので、今日は終日、遅くまで展示作業でした。学芸係・普及係ともスタッフ総出+専門作業員さんたちで、肉体労働に終始しておりました。

常設展示室1は、take4担当の日本画の部屋です。壁に立てかけられた白い3機の物体は掛軸用のケース。位置を決めて、これから壁に金具で打ち付けていきます。
今回は「花鳥画の楽園」と題し、江戸から現代までの花鳥画でまとめてみました。

おとなり、常設展示室2は洋画と西洋美術のコーナー。こちらも着々と進行中。洋画の今回のテーマは「心と魂の軌跡」。近代洋画の優れたコレクションで知られる今治市玉川近代美術館から珠玉の名品8点を拝借し、当館の作品と夢のコラボレーション!作家たちの個性が花開いた大正・昭和戦前期の作品を中心に、渋い名品揃い。う~ん、ステキ。
西洋美術コーナーでは、おなじみのモネやクールベがお待ちしております。


常設展示室3は普段は現代美術の展示室ですが、毎年この時期は、一昨日のブログでも書いたようにyukinkoさん担当の「なぞなぞ美術館」を開催しています。ということで、こちらはyukinkoさんはじめ、A-tashiさん、miさんと普及スタッフで準備中。上の写真、ずらり立ち並ぶ屏風を前に、思索中のyukinko氏。実際に、作品が並んでから、アイデアが思いつくこともあります。当初予定に無かった作品が急遽加わったり。甲斐あって今回は、なかなか壮観です。

さらに、特別展示室では「植物画の小宇宙」と題して、松山出身の元祖商業デザイナー・杉浦非水(1876-1965)が手がけた植物画集「百花譜」(昭和4-9年)と、関西の実業家・加賀正太郎(1888-1954)が自宅別荘で品種改良した洋蘭約100種を写しとどめた「蘭花譜」(昭和21年)という、近代日本のボタニカルアートの代表作2点(しかも、どちらも木版!その技術の素晴らしさにも注目です)を紹介。

NEW所蔵品展は、明日から4月6日(月)までです。どうぞ、お越しください。

作業の合間をぬって、take4は、展示室内で春の展覧会の印刷物校正。明日にはデザイナーさんにもOKを出し、印刷会社へデータ引渡しです。あー、もうそんな時期か・・・容赦なく次の展覧会はやって来る。

2009年2月2日月曜日

植物をモノクロで写そう②

2月1日の日曜日に実技講座「色の時間 植物をモノクロで写そう」の2回目ソフトグランドエッチングという銅版画の技法を使った講座を開催しました。
第1回目はフォトグラムという写真の技法を使って植物をモノクロで写しました。フォトグラムでは、印画紙の上に植物をのせ光を当てて、植物の影を楽しむものでした。(前回の講座ブログはこちら) 印画紙の性質上、植物を置いていた箇所が白く浮き出て背景が黒くなるという反転した状態を楽しみました。
今回は、銅版画(ソフトグランド)ということで、植物があった箇所にインクがのるので、植物の姿をインクでそのまま表現するということになります。
最初にソフトグランドという技法の紹介をmiさんが行い、2時間半の講座の始まりです。


簡単にソフトグランドエッチングの工程紹介を・・・。
①銅板の上に、乾き難いグランド(皮膜)を塗布します。
②その上に植物など形や模様の面白いものを配置します。
③プレス機に通し、しっかり植物の跡を付けます。
④植物を取り除くとグランドがはがれ、植物の形に従って銅がむき出し
になります。 
⑤その状態で、腐蝕液(今回は第二塩化鉄)に浸します。
⑥腐蝕液から銅板を取り出し、グランドを取り除き、腐蝕によってできた溝にインクを練りこみます。
⑦表面の不要インクを取り除き、プレスするとぉ~!完成です。           


ということで、銅版画(凹版)腐蝕法の一技法。
上の写真は、参加者の方々の作品を乾燥させるために、板に貼り付けているところです。(インクをしっかりと写し取るために紙を塗らしているので、紙とインクが乾燥するように板に張って乾燥しています。)1週間程度、アトリエに掲示中ということになります。一度の腐蝕では思ったようにでなかったので、2度腐蝕しなおした作品や、手書きの模様を書き加えた作品、インクのふき取りを工夫した作品などなど、参加者の力作を、どうぞ覗きに来てください!



最後の一枚。
宇和島市在住の参加者Gさんの作品です。次回の講座にもお申込いただきましたが、簡単に取りに来れる距離ではないので、今回はダンボールに水張りしてお持ち帰りになりました。なので、アトリエに来られてもGさんの作品は見られません。(残念) モチーフになる植物は持参してもらうことにになっていましたが、Gさんは講座前に美術館周辺の雑草を採ってきていました。(雑草には見えないでしょ?!)




さて、2月15日(日)実技講座「植物をモノクロで写す」の最後、拓本を実施します。
まだ、少し余裕がありますので、興味をお持ちの方は美術館普及係(089-932-0010)までお申込ください! お待ちしています!!

※そしてソフトグランドエッチングに興味を持ってしまった貴方! 朗報です。来年度のアトリエ同好会は「版画」という大括りで開催の予定。4月の同好会入会をお待ちしています。

2009年2月1日日曜日

舞台裏中継②

take4です。
今日から2月です。「男鹿和雄展」の余韻もようやくおさまりつつありますが、館内ではしたたかに次なるミッションが進行中。
企画展「畦地梅太郎展」(開幕まで2週間を切りました!)はもちろん、4日から始まる常設展に向けての準備もいよいよ大詰めです。
take4も、男鹿展の片付いた展示室で、先月末から地道に作業しております。常設展示室1(日本美術)は、もうじきやって来る春にふさわしく、華やかな花鳥画の特集です!お楽しみに。

かたや事務室では・・・。

yukinkoさんが、パソコンとにらめっこ中。
殺気立つ(笑)無言の背中越しに、恐る恐る近づいてみると・・・


yukinkoさんが毎年担当している「なぞなぞ美術館」で使う説明パネルの文章を思案中でした(マフラーぐるぐる巻きなのは、事務室は18℃以下にならないと暖房が入らないからです・・・)。

この「なぞなぞ美術館」では、毎回、ジャンルも時代も様々な作品を一つのテーマのもとに展示していますが、キャプション(作品名や作家名等を記したプレート)を隠していて、鑑賞する側が各自で、作品を自由に見て、考えてもらおうという企画です。
今年のテーマは「風景」。どんな作品だとより面白くなりそうか、take4も一緒にアイデアをひねり、いろいろと悪魔のささやき(という名の助言)をしたせいで、パッショネイトなyukinkoさんの闘志はメラメラと。お客さんに意図が伝わるパネルにすべく、今、このブログを書いてる横でも、take4と議論しながら、悪戦苦戦中。

今年度は、take4と組んで、八犬伝・ベルリンと日本美術にどっぷりだったyukinkoさん。日本美術の魅力に開眼してしまったようです。なので、今回の作品のセレクションはその辺も反映されているみたいです。
風景を描いた日本画でも、江戸以前のものは普通「山水図」と呼びますが、「山水」とは果たして何ぞや。風景画と山水画の違いは??
take4でも、簡潔にはなかなか説明しにくいこのテーマ。展示では、そんなことを皆さんと考えてみます。
yukinkoさんの舵取りが楽しみです。

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