愛媛県美術館のブログ

愛媛県美術館の日々の活動をちょっとずつ書き込んでいます。 美術館の事業準備状況、イベント報告、ある日の出来事などなど、美術館の活動を垣間見ていただけるように頑張ります。

2009年12月27日日曜日

See you soon

2009年の美術館は今日で終わりです。
今年も一年、ご愛顧ありがとうございました。

「円空・木喰展」も会期の約3分の1が終了したところ。
今日も、年末のお忙しい最中にも関わらず、多くの方々がいらっしゃってくださいました。
展覧会は1月24日まで。来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

年始は1月2日(土)より開館いたします(※ただし1月2、3日は常設展はお休み、「円空・木喰展」のみの開催になります)。
すでに告知のとおり、2日と3日はお正月イベントも開催!
一年の始まりは、是非とも美術館で。美と福とシアワセを、感じにいらしてください。

さて。今年最後のご連絡。
年末の一時お休みの間、あいテレビにて展覧会に関連した特別番組が放映されます。愛媛の故郷に帰省された方も是非ご覧になって、お正月は家族揃って美術館へ!
 ●12月29日(火)12:00~13:54
  「なた彫り仏師 円空~木に棲む「仏」を彫り出した男~」

それでは、皆様、よいお年をお迎えくださーい!

2009年12月25日金曜日

メリクリ

Merry Christmas ★
皆さま、どのようなクリスマスをお過ごしでしょうか。
新館2階の展望ロビーでは、↑ のように17時から閉館後しばらく(19時頃まで)の間、イルミネーション点灯中です。年明けもしばらく続行予定ですので、夕方以降お越しの方は、ご鑑賞後、一息くつろぎにいらしてください。

さて。
「円空・木喰展」は、年内は27日(日)まで、年始は1月2日(土)から開館します。
1月2日、3日の2日間は、お正月企画として、2つのイベントを開催することになりました。

●お年玉抽選会
 1月2日、3日の各日先着500名様に企画展入口にて抽選くじをお渡しします。展覧会オリジナルグッズなど素敵なプレゼントが当たります! 
●松山市内・三熊野(みくまの)神社の獅子舞保存会による獅子舞
 1月2日14時~ 正面入口前庭にて(雨天時はエントランス)

初詣の後は、美術館へ。
福々しい仏さまたちがお待ちしておりますので、きっとお越しいただいた皆さまの新しい一年は、幸せ間違いなしです!!



2009年12月22日火曜日

さすがのご利益

兵庫県猪名川町の東光寺には、木喰最晩年(90歳)の傑作として知られている一群があります。今回出品されている、「自身像」「十王尊」「葬頭河婆(そうずかばば)」「白鬼(びゃっき)」の計13体がそれです。

会場では、出口近くに広々と空間を取って、一群が鎮座されています。真ん中にひときわ大きな自身像を据え、その両脇を十王(閻魔王ほか、地獄で死者を裁く10人の王)が固め、左右の端には葬頭河婆と白鬼。つまりここで木喰は、自身をいわば十王を従えて冥界を支配する存在として考えているわけです。まだ現世に生きながらも「自分を本尊として拝め」というのは、ある意味図々しいことかも知れませんが、木喰はそれだけ人々の幸せを強く祈り、人々を救うため、まさに「生き仏」として生き抜こうとしたのだと言えます。

さて。今日注目するのは、この中の葬頭河婆(上の写真中、赤丸で囲んでいる像。左が拡大)。三途の川を渡るためにやってきた死者のうち、渡し賃を持たない者の衣服をはぎとる老婆で、「脱衣婆(だつえば)」とも呼ばれます。一説には閻魔王の妻ともされます。江戸時代の民間信仰では、主に子どもの咳止めに効くということで、単独で祀られることも多かった神さまです。
この木喰作の葬頭河婆は、歯をむき出しにして笑うその姿が何ともユニークで、微塵の怖さもない実に木喰らしい天真爛漫さが見事に表現されています。take4は、敬愛の念をこめて「ばば」と呼んでいます。

実は今日、とても面白い話を聞きました。
ある展示監視員さんのお子さんが、長いこと咳が止まらなかったそうなのですが、先日お休みの日に家族で展示を見にこられ、葬頭河婆が「咳止めの神さま」であることをすでに聞いていた監視員さんが、「治りますように」と何気なく手を合わせて帰ったところ、なんと、2日後にはすっかり咳が止まったのだそうです!
ふえぇ~。さすがのご利益!?やっぱり円空・木喰は、今も庶民の味方なのでしょうか。何とも不思議な出来事でした。

ちなみに「最も好きな木喰仏をひとつ挙げろ」と問われれば、take4は迷わず反対側に立つ白鬼(左写真)を挙げます。小さな体なのにムキムキの肉感が、とっても愛らしく、木喰ならではのユーモアセンスが凝縮された像だと思うのです。そのくせ、木喰と十王たちを守るため、小さな体で一人身構えているその姿が、何だかとても頼もしく見えて(笑)・・・脇役なのにこの存在感!「縁の下の力持ち」とか「スーパーサブ」とかいうのに格好良さを感じるtake4の人生観(?)ともぴったり重なるのです。
でも、今回のばばのエピソードを聞いて、ばばの株一躍急上昇! 左右そろって頼もしい限りですなー。

東光寺のこの群像は、見れば見るほど魅力的です。迷いのない造形力と、てらうことないユーモアとの見事な調和。上品さそっちのけの俗っぽさこそ、江戸時代の庶民の信仰の豊かさ・たくましさと向き合った木喰仏の真骨頂だと思います。

皆さんも、お気に入りの円空仏、木喰仏を見つけに来てください。

2009年12月21日月曜日

忠臣蔵とアナゴじゃけん

現在、ひろしま美術館(広島市)で「徳井コレクション 浮世絵で見る忠臣蔵―国芳の四十七士展」という展覧会が開催されています(来年1月17日まで)。
こちらで一堂に展示されている歌川国芳の「誠忠義士伝」50枚組は、「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士47人に浅野内匠頭・吉良上野介(+表紙)を加えた揃物の浮世絵シリーズ。愛媛県美術館に寄託されている作品で、今回初めて公に紹介されるものです。ということで、私take4今日は久々のお休みだったので、一路広島まで、拝見にうかがってまいりました。

年末といえば忠臣蔵。かの四十七士たちが仕えた藩主・浅野内匠頭長矩の赤穂藩浅野家は、広島藩浅野家の分家。今回の展示は、そういう縁で企画されたのだそうです。

当館寄託のこの国芳「誠忠義士伝」は、元来50枚シリーズだったものが、いつかの時点で保存のためか冊子状に綴じられ、見開きの状態でしか閲覧も展示もできないようになっていたのですが、このたびの貸出を機に、全て解体して、もとの1枚摺りの姿になりました。

長らく冊子状態だったことが幸いして、色や紙のヤケもほとんどなかったので、今回take4も初めて50枚が一堂に並んだ様子を拝見して、実に圧巻でした。
すぐれたヨーロッパ美術や日本の近代洋画で知られるひろしま美術館ですが、今回は少し趣向が違っていて、ユニークな展示を試みておられますので、是非ご覧になられてください!

美術館を出ると午後4時前。せっかく広島まで来たし、とんぼ返りもモッタイナイ(しっかりお昼にはお好み焼き&カキフライを満喫しましたが・・・)。そうだ、夕暮れ時の宮島でも行ってみるか。ということで、そのまま車を走らせ、宮島へ・・・。
しかし渋滞のおかげで、着く頃にはすでに日没。でも、ここまで来たからには・・・と、フェリーに飛び乗り、とりあえず島へ渡る。ライトアップされた厳島神社周辺を散策。何年ぶりだろう、本当に久しぶり。年末の神社は、とても凛とした雰囲気で、輝く大鳥居が非常に幽玄でした。
さて。宮島へ来たのには、実はもう一つ理由があって。

そりゃ、何つってもこれを食べるためですよ(食ってばっかり・・・)。
カキもいいけど、アナゴもね。ということで、名物あなごめし。
宮島口のフェリー乗り場の前にある、超有名な老舗店。ご存知の方も多いでしょう。take4も大好きなんです、ここのあなごめし。
以前は店内でいただきましたが、19時閉店ということで、神社散策してたら間に合わない・・・ので、島から戻る前に電話してテイクアウト用のお弁当を注文。冷めないうちに、帰りの高速のPAでいただきました(*^O^*)

ふっくら香ばしいアナゴに、タレの染みこみが絶妙なご飯・・・。ああ、来てよかった。
やっぱり旅の醍醐味は、その地の美味しい食べ物ですよね。
「円空・木喰展」もあり、せわしない年末ですが、ちょっとだけ息抜きできた一日でした。




2009年12月20日日曜日

大きなクスの木の下で


毎週末行われている「円空・木喰展」関連イベント、今日は、世界的に活躍されている尺八奏者・橋本岳人山(がくじんざん)さんによるライブを開催しました。シンセサイザーやオーケストラとの共演、あるいは正倉院に伝わる「排簫(はいしょう)」という楽器の復元演奏などにも携わられる橋本さん。自然の雄大さやぬくもり、あるいははかなさを表現されている橋本さんの尺八の音色が、生涯を旅に生き、また自然の中に尊い仏性を見出した円空と木喰のイメージにぴったりということで、今回の演奏をお願いしました。

「風」「地平線」といったオリジナル曲をはじめ、「クリスマス・イブ」「ルパン三世」など橋本さんならではの柔軟な選曲で、美しい音色を聴かせていただきました。

はからずも、当館の中庭には3本のクスノキがシンボルツリーとして生えています。「木そのものが仏である」という思想に基づき仏像を彫った円空と木喰。それを称えるように、クスノキを背にして尺八を吹く橋本さん。時折、きらきらと木漏れ日が降り注ぎ、何とも美しく感動的な一瞬でした。



2009年12月19日土曜日

made in EHIME

数日前から大寒波がやってきたおかげで、かなり寒くなりました。
年末らしいと言えば、らしい気候ですけどね。今年も早いものであと10日あまり・・・。

「円空・木喰展」は、今日で開幕1週間を迎えましたが、そんな寒さもものともせず、今日はこれまでで一番多くの来館者がありました!
おかげさまで、14時から開催したtake4によるフロアレクチャーも千客万来!
開幕して最初のレクチャーでしたので、ペース配分もまだつかみきれない状態で、あれこれ取り留めなくお話してしまったにも関わらず、皆さん最後まで脱落されることなく、熱心に聞き入ってくださり感謝感激です(泣)。
なお来週26日のフロアレクチャーは、yukinkoさんが担当です。

さて。今回は、まだ会場についての詳しいお話をしてませんでしたね・・・これからお越しになられる際の予習・心構え(?)として、ご参考にしてくださればと思います。
この展覧会は、全国3会場を巡回する(愛媛が最後の会場です)もので、出品作品そのものはどの会場も、数件を除いて同じ内容なのですが、愛媛では独自の構成に一部アレンジしています。

会場に入ったすぐ最初のエリア(上の写真)は「愛媛の円空仏、木喰仏」というコーナーです。
愛媛県内には、円空仏が1体、木喰仏が2体伝来しています。円空仏、木喰仏自体が愛媛で公開されるのは今回が初めてなのですが、さらに言えば、県内に伝来するこれらの像が県内の展覧会で公開されるのも初めてなのです。ダブル初!
両者の仏像が愛媛に残っているということは、これまで広くは知られていませんでしたので、これらのすぐれた文化財を公開し、多くの県民の皆さんにその魅力を知っていただければ・・・という思いで、今回は特別にピックアップして展示させていただいています。

円空は、こちらの小さな「観音菩薩」。四国に唯一のこる円空仏でもあります。明治初期までは四国中央市土居町の山田観音堂という小さなお堂に安置されていましたが、それ以前の伝来は残念ながら全く分かりません。

円空が近畿より西を訪れたという史料上の記録はないので、四国に来たかどうかも未だ謎のままですが、この像はその可能性を示唆する興味深い作。
もとは山岳修験者であったと伝わる円空ですので、四国の霊峰・石鎚山を訪れ、その際に作ったものかもしれません。想像は膨らむばかりですが・・・。


対する木喰は、同じく四国中央市の光明寺に「子安観音菩薩」と「如意輪観音菩薩」の2体が残っています。
木喰の場合は、自筆の宿帳(旅日記)が残っていて、行脚の詳しい行程がたどれるのですが、生涯に2度四国を訪れ、四国遍路を巡っています。光明寺の2体はいずれも2度目(82歳)の来訪時の作。

写真の「子安観音菩薩」は、もともと境内に生えていた槙の自然木に像を彫り込んだ「立木仏(たちきぶつ)」と言われるもの。後世に現在のように切り取られたようですが、しばらくは自然木のまま成長していたせいで、像の周りの表皮が内側に巻き込んでおり、まさに「木の中に仏が住んでいる」という神秘的な表現になっています。ちなみに木喰の立木仏は全部で9体が全国で確認されていますが、うち3体は現在も青々と葉を茂らせていて、中の像がほとんど木の中に埋もれてしまっているものもあります。
この光明寺の立木仏は、数ある木喰仏の中でもひときわ印象深い像として従来知られてきましたが、2006年秋に東京国立博物館で開催された「仏像 一木に込められた祈り」に出品され、一躍著名になったものです。今回ようやく愛媛での公開が叶いました!

普段は全国各地に点在している両者の像が、ここまで一堂に会するチャンスは一生に一度あるかどうか(大袈裟でなく!)。
特に円空に比べると、木喰はまだまだ一般的な知名度は劣りますが、今回の展覧会を機に、愛媛の皆さんにその魅力が広く深く伝わるように願っています。

2009年12月18日金曜日

ウィンター・バージョン

本日から常設展示室(所蔵品展)の一部が展示替えになりました。
冬らしさを意識して、全体的にしっとりと渋めな展示ですが、本当に久々に展示するものも多く、前回とはガラリとまた印象が変わりました。是非、「円空・木喰展」ご鑑賞のあとは、所蔵品展へもどうぞ。来年2月14日までです。


●常設展示室1(日本画)
矢野橋村・鉄山―近代愛媛の南画―
武智光春コレクション 福田平八郎 冬の風物












屏風をじっくり楽しむ畳コーナーも久々の復活!このほど新しく寄託となった伝 尾形光琳「草花図屏風」を展示しています。





●常設展示室2(洋画)
線の造形 (藤田嗣治、智内兄助、古茂田公雄)
近代洋画の名品 (安井曽太郎、岸田劉生、中村彝 ほか)

 










●常設展示室2(西洋美術)
海外の名作 (ボナール、グレコ、ザッキン ほか)



※なお、常設展示室3(作家のまなざし―移りゆく世界を描く―)、特別展示室(種田山頭火―その句と書―)は、前回より引き続き1月11日まで開催中です。 

2009年12月17日木曜日

米子への旅

 お久しぶりです。慌しくしているうちに季節が移り変わってしまいました。今は円空・木喰展の真っ最中ですが、美術館ではいろいろな展覧会の準備が始まっています。来年度の初めに予定している、現代美術の展覧会の打ち合わせや作家さんとの顔合わせのため、Eさんと米子へ行って来ました。久々の現代美術の展覧会です!奈良美智さんや村上隆さんを始め、粋な作品を盛りだくさんご紹介します。お楽しみに!

 そして、米子といえばカニ。期間限定で楽しめるという親がに(メス)や、有名な松葉ガニ(オス)をお腹いっぱいいただきました。もうカニは一冬分食べたと思いましたが、昨日の館の忘年会でのカニ料理もまた十分おいしくいただきました。

2009年12月13日日曜日

good な goods

「円空・木喰展」は、おかげさまで初日、2日目と多くのお客様で順調に賑わっております!
昨日までの曇天(雨天)から一転、今日は陽射しもあって暖かいので、お出かけになられる方が多いのでしょう。

さて、今回も恒例の展覧会おすすめグッズをいくつかご紹介していきますよー。
今日はまとめて2つ。
まずはやっぱりこれからでしょう、ということで。

展覧会図録(2300円)。作品写真は今回のためにすべて新撮。
ライティングやアングルもとことんこだわった、超カッコイイ図録です。
監修の小島梯次先生による、丁寧な論文・作品解説も充実。
会場出口の特設ショップには、これ以外にもいろいろな関連本を取り揃えてますよ。





そして、もう一つ。take4のイチオシはコレです!
展示中の円空「千面菩薩」(愛知・荒子観音寺)の中の1体「迦楼羅(かるら)」を模した木彫お守りストラップ(500円)です。漂う木の香りに、何とも心洗われるようなcuteな逸品。キーホルダーとか鞄に付けたら、きっとご利益ありそうです。

他にも、絵はがき、クリアファイル、一筆箋といったお馴染みのものから、時節柄な干支グッズや、渋好みの方向けには写経・写仏セットなんかもありますので、展覧会鑑賞後は是非お立ち寄りくださいませ。

2009年12月12日土曜日

いつものように幕が開き

「円空・木喰展」いよいよスタートしました。
初日から多くのお客様がいらしてくださいました。ありがとうございます。
しかも皆さん、滞在時間が長い!いろいろな角度から覗き込んだり、表情をじっくり味わうように立ち止まって眺めたり・・・と1体1体に掛ける時間がかなり長いようにお見受けしました。

予測ではお年を召した男性方が圧倒的に多いのかな・・・と勝手に思ってましたが、最も多かったのは年配の女性。中にはお像に向かって、静かに手を合わせられたりする方も。美しい光景でした。
若い男性も多かったです。take4的にはこれがウレシイ(涙)。今回の展覧会、特に若い世代の皆さんにはたくさんいらしていただきたいです。その他、お遍路の装束の方や、作務衣姿の方などもちらほら。
熱心に見入られる皆さんのお姿が、とっても印象的な初日でした。明日からも頑張ろう!

初日から関連イベントもスタート。今日は、昨日の開展式にもご出席いただいた、本展監修者の小島梯次先生による記念講演会を開催。ご覧のように、会場はほぼ満席。円空と木喰の個性の違いや、両者の仏像がいかに人々の暮らしと信仰の中に根付き愛されてきたかなどを、非常に分かりやすい言葉でお話くださいました。講演後は熱心な質問がたくさん出て、終了予定時間をはるかにオーバーする濃密な内容となりました。

明日からは、作品ガイドボランティアによる対話型ギャラリートークも始まります(1月3日をのぞく毎週日曜開催です)。今回は毎週末にさまざまなイベントがありますので、乞うご期待。

2009年12月11日金曜日

雨男か龍王か

take4です。
展示作業も予想していたよりは順調に進み、無事この日を迎えました。

今日は午後3時から、関係者をご招待しての「円空・木喰展」の開展式・特別鑑賞会でした。
・・・順調とは言っても、式典開始10分前まで扉の向こうの展示室では、ギリギリまで「あ、キャプションが違う~」「アレがない!」と、結局いつも通りバタバタ劇。それでも10分後の式典には、あたかも「余裕シャクシャクで展示できました♪」的に(笑)平静を装える我が身の恐ろしさよ(でも背中は冷や汗ビッチョリ)。

いざ、式典が始まると、外は突然の豪雨!!
天気予報だと午後からは回復・・・って言ってたのに。何だか縁起悪いぞ・・・。
数日前、どうやら今日が天気が良くないという予報を受けて、とあるスタッフから「take4さんの担当の展覧会って、そういやいっつも開展式の時雨じゃない?」と、ハレの舞台にとってはあまり有難くない(笑)ご指摘をいただき、ふと思い返せば、そういやあの時もあの時も雨だったかも・・・と次々脳裏をよぎる過去。

えっ、もしや自分って雨男なの???
いや待てよ。そういや今回の展覧会には、円空の善女龍王が展示されてたよなぁ。
これは絶対、庶民の味方・円空仏のご加護だ。何というすぐれた効力!
・・・と、今日のところは思うことにしました。


それはさて置きまして。
主催者挨拶、来賓ご紹介ののち、テープカット!
その後は、明日からの一般公開に先駆け、特別鑑賞会です。
皆さん、熱心に一体一体時間を掛けてご覧いただいてました。







今回の展覧会の監修をお願いし、この数日の展示作業の立会い、そして今日の式典にも出席していただいた小島梯次先生(円空学会常任理事、全国木喰研究会評議員)のご好意により、急遽先生によるフロアレクチャーも開催!

さて。
いよいよ、明日から本番開幕です。
展示作業が始まる初日の朝とオープン初日の朝は、毎回胃がキリキリするんですけど、案の定、これを書いてたら、前倒しでキリキリしてきました・・・。人事を尽くして天命を待つのみ。さぁ、来いっ!
明日は、14時から小島先生による記念講演会「『庶民の信仰』の系譜 円空仏、木喰仏」を開催します。まだお席には余裕がありますので、是非ご参加ください!なお、聴講には「円空・木喰展」のチケットが必要になります。

2009年12月9日水曜日

キターーーッッ

今日から、いよいよ「円空・木喰展」の展示作業がスタートしました。
ここ最近の展覧会の中では、準備期間がわりと長かっただけに、take4的には本当に「ついにキターーーッッ」という感じです。


←作品を積んだトラックが到着。







← 受け入れ準備の万全に(?)整った会場へ、運び込みます。


大きな作品は、こうやって特製の木枠に固定されています。 →




とにかく数が多いので、まずはひたすら順番に開梱していきます。
ここは木喰のクライマックス、最晩年の傑作である東光寺(兵庫県猪名川町)の群像ゾーン。この辺りは、広々と空間を取りましたので、非常にゆったりとご覧いただけるようになってます。やっぱり木喰仏スマイルは、ナマで見ないといけませんぜ!

こちらは今回の展示作品の中で、最大(高さ約2.5メートル)の円空「十一面観音菩薩」(三重・真教寺)。とてつもなく巨大で重たい。4人がかりで台に載せ、背中に支柱を当てて固定しているところです。


←箱から出されたのち、ケースの中にお入りになられるまで、長旅の疲れを癒すため、ひとまずご休憩中の円空「千面菩薩」(愛知・荒子観音寺)ご一行。



今朝までは、がらんどうで無味乾燥だった展示室が、ひとたび作品が現れ、配置されていくと、面白いもので、一気に生き生きとしてきます。徐々にこちらのテンションも上がってくる。うーん、見に来てくださる全ての皆さまにワクワク・満喫していただける展示にしなければ。

あんまりあれこれお見せすると、面白さ半減ですからね・・・もったいつけて今日はこの辺で。作業は明後日の午前中まで続きます。

2009年12月2日水曜日

10 days away

take4です。
「円空・木喰展」は、いよいよ開幕まであと10日となりました。
会場の設営作業も、今日からスタート。
まずは、像を入れるケースや載せる台のセッティングからです。

平面作品(絵画)だと、ある程度は図面や脳内でシュミレーションが出来るものですが・・・今回は、ケースや台を実際に置いてみてから、ようやく実感がつかめてきました。
図面もこれまで直すこと数十回・・・なのに、現場で実際に設置してみると「やっぱり違うなぁ・・・(悩)」ということで、結局(予想通り)図面の通りには行かないものですが、順次セッティングできつつあります。
とりあえず、第一関門突破・・・?

だんだんと設置されていくケースや台を眺めていると、知らず知らずのうちに目の前には円空仏、木喰仏が立ち並んでいるような錯覚、いや妄想、いやいやイメージトレーニングを・・・。一人でこっそりとムフムフ❤してました(写真にはほとんど人影が写ってませんが、10人ほどの屈強な作業員の男性陣があちこちで働いておりました)。

このあと、さらに群像展示用の大きな舞台(幅5メートル以上のものもあります!)を設営したら、いよいよ作品展示のはじまりはじまりぃ~。
ケース越しでなく、露出展示の多い今回の展示。愛らしい仏像が、間近にご覧いただけますので、どうぞお楽しみに。

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